オリオン座の天秤3

大切な友達 ページ8

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北『 よし、行くか！』



「 うん！」



北『 ん 』





そう言って、手を差し出してくれる北人。





北『 何照れてんだよ！笑 』



「 へへ… 嬉しいなって 」





差し出してくれた手に私の手を重ねると
北人だって顔が真っ赤になっていた。





「 北人だって顔真っ赤じゃん！」



北『 うるさい！暑いんだよ！』






なんていつものように言い合えることも
当たり前のようだけど、当たり前じゃない。


幸せなこと。





『 おっはよー！！』



「 美楽！ うわっ 」



美『 A、おめでとー！！』



「 えっ？ちょ、美楽？」





走ってきた勢いのまま
抱き着いてきた美楽。





美『 まずはAが無事でほんっとによかった。

北人からAが連れ去られたって
聞いた時は震えが止まらなかったよ 』



壱『 どうしようどうしようって
泣きじゃくってたもんな。笑 』





そんなに心配してくれてたんだ…

本当にいい友達を持ったなと改めて思う。





「 心配かけて ごめんね… 」



美『 ううん、こうして無事に帰ってきたから。

本当によかった…！ 』



壱『 北人に俺らも行くって言ったら、

" 俺が一人で行く。
Aは絶対俺が助けてくるから "

って聞かねーんだもん 』



北『 ちょ！壱馬！』





北人、そんなこと言ってくれてたんだ…

今は顔真っ赤にして、
壱馬のことポコポコ叩いて
ポンコツ感出てるけど。笑


あの時は、本当にかっこよかった。





「 ありがとう、北人 」



北『 えっ？ 』



「 すごい、かっこよかった 」



北『 …A 』





言わないときっと伝わらない。

恥ずかしいけど、たまには
言ってみようかなって思って言ってみたけど


泣きそうな顔して近づいてくる北人。





北『 Aー！！』



「 ちょ、北人 苦しい！」



北『 もう離さないからぁぁ！！』



「 わ、わかったよ！笑 」





結局、泣きながら私を抱きしめてくれたけど
なんせここは道路の真ん中。

でっかい声だし、
恥ずかしくてたまらない…





壱『 お熱いな〜 』



美『 ま、最終的にこうなると思ってたけどね 』



壱『 やっとやな 』



美『 まあ、とりあえず 』



『 『 おめでとう！』』





いつでも私たちを近くで見守ってくれてた2人。

何度も助けられて、
2人がいたから今の私たちがある。





『 「 ありがとう！！」』





こんな友達がいて
私たち 本当に幸せだね、北人。








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