半夜兎の舞姫 2【沖田総悟】

本命チョコは特別に ページ42

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そして残るはあと1人。

大事な " 本命チョコ " だ。



なんだかんだキスとかされてるけど、
付き合ってる訳では無い 意味不明な関係の私たち。


この際だから、気持ちを伝えてもいいかなって思ったけど
やっぱりそこはさ…ね？


ということで…






「 とりあえずアピール作戦！！」






バレンタインを使って、
" 私にとってあなたは特別ですよ " というアピールをする！

その為に、総悟だけは1人だけ特別に
ラッピングしたり 中身を変えたりした。



気付くかはわからないけど、
やっておくことに無駄は無いはず！！






「 総悟ー？」


『 お、やっとかィ 』






総悟の部屋の襖を開ければ珍しく起きていた総悟。
隊服まで来て準備バッチリ。

いつもならこの時間は絶対に起きてない。

まさか、私が来ることわかってた！？






「 あの……はい、これ… 」


『 本命ですかィ？』


「 はっ！？」


『 本命かって聞いてんでィ 』






いつの間にか総悟は私の目の前に来ていて、
私の腰に手を回している。

もうあと少し近付けばキスできる距離。






「 そっ…総悟だけ、特別仕様… 」






恥ずかしすぎて 本命とは言えず、
濁して言えば " ふっ " と笑った総悟。






『 …ありがとな 』


「 うん… 」






聞いといてそれかよ！！と思いながら、
甘い雰囲気に耐えきれず 総悟の部屋を飛び出した。


いつも総悟ばっかり余裕でずるい。


私で遊んでんのか知らないけど、
ほんっっっとにずるい！！！もうっ！！






私が勢いよく出てった後、






『 …脈アリってことかィ… 』






なーんて顔を赤くしていたのなんて、
私は知る由もなかった。









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「 銀さん、バレンタイン渡しに来たよ！」


『 待って！？え！？
もしかして、銀さんと付き合う気になった！？』


「 バカなの？」









『 Aちゃん…？
お兄ちゃん貰ってないんだけどぉぉぉ！？』
↑1つ余りの正体


「 ……あぁぁぁぁぁぁ！！！！！」








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