半夜兎の舞姫【沖田総悟】 (ページ7)

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年頃の娘は色々あるページ7

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突然、将軍様の妹そよ姫様が
江戸城から逃げ出したと連絡が入り
真選組もそよ姫様の捜索に出た。

クソ暑い中、日が暮れ始めた頃
団子屋のベンチに座るそよ姫様を発見。

隣には何やら番傘をさす
見覚えのあるサーモンピンクの髪色の女の子。

『私がいなくなったら、
色んな人に迷惑がかかるもの… 』

『その通りですよ。さぁ、帰りましょう』

トシが声を掛けると、素直に立ち上がったそよ姫様だったけど
隣の女の子が一瞬で屋根の上まで
そよ姫様を連れ去ってしまった。

『姫を抱えて屋根の上まで飛び上がりやがった！』

『何もんだアイツ！！』

「やっぱり… 」

見覚えのある髪の色…
そしてあの人並外れた身体能力。

恐らくそうだ。

『ありゃあ、万事屋んとこの怪力娘じゃねぇのかぁ。
なぜ姫と… 』

『さァ？』

見上げるお兄ちゃんに適当な返事をして
屋根の上にバズーカを向ける総悟。

『ちょっとぉぉぉぉ！？総悟くん！？
何やってんの物騒なもん出して！』

『回りくどいのは苦手なもんで』

『待て！姫に当たったらどうするつもりだァ
おまえよぉ！おい！！』

慌てて止めに入るお兄ちゃん。

本当にいつ見ても局長という威厳はない。

『そんなヘマはしねェやァ、俺は昔
スナイパーというあだ名で呼ばれていたらいいのになァ』

『えぇぇぇっ！！？？』

「総悟、それ下ろして」

『なんでィ、Aまで俺を信用しねェのか』

私がバズーカに手をかけ、グイッと下ろすと
不服そうにこちらを見る総悟。

「私が行ってくる」

『大丈夫かよ、お前』

不安そうにトシが私に言う。

「私だって一応、年頃の娘だからね」

『ったく…頼んだぞ』

そう言うとトシは、ポンっと私の肩を叩く。

『年頃の娘っつーか、食い頃の豚でさァ』

「後で覚えてろ総悟」

総悟に向けて中指を立ててから
私はあの女の子と同じように屋根へ飛び上がった。

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