女はいつだって舐められる ページ29
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「 まったく…どいつもこいつも女だからって舐めやがって!
ぶっ潰してやる 」
なんやかんやあって、柳生流のルールで闘う事になった私たち。
柳生家の方が1人足りなかったのに、
" そっちは女が2人もいるからな、
1人多いのはハンデとしてやるよ "
とか言いやがって…
その場で襲いかかろうとしたらトシに止められた。
『 おい、そこの可愛いお嬢ちゃん 』
「 …あ、お前は確か…全身… 」
『 ちげーよ!!南戸粋!!マジでそれやめろ!』
頭から血を流しながら現れたソイツ。
これは総悟にやられたらしい。
しかもそんな総悟は別のヤツにやられて
気絶しているとのこと。
「 総悟っ… 」
『 あ、そーいやチャイナ娘も一緒にいたなァ。
そいつに足折られてたわ 』
「 … 」
…神楽ちゃんだ。
やっぱり私が総悟と一緒に行けばよかった。
なんていう黒い感情が私の心を覆う。
『 お嬢ちゃん可愛いからさ、俺とどお?
俺、いい男だしさ。あの亜麻色の髪のガキよりいいだろ?』
「 …は?」
『 あのガキもなかなか良いツラしてたが、
俺には及ば…______ ぶふぉっっ!!』
私の必殺、飛び回し蹴りがヤツの顔面にクリーンヒット。
『 いきなり何しやが「 あぁ?なんか言ったか?」
どうにも何故か自信のあるらしい顔面を
グリグリと踏み付けてやる。
「 総悟よりアンタのが良い男…?何言ってんの。
変なあだ名で呼ばれてる時点で気付きなよ、
ブサイクなの。アンタ 」
『 …っんだと…!!』
すると南戸は顔面を踏み付けていた私の足を掴み、
庭の壁へ投げ飛ばした。
壊れた壁からは砂煙が立っている。
『 …女の癖に調子乗ってんじゃねェぞ!!』
私が飛んで行った方に向かって叫ぶが、
砂煙が晴れたその場所に 私の姿はない。
『 っ…!? アイツ、どこ行きやがった…!』
チャキンッ…と背後に刀の気配を感じ取ったソイツ。
「 男ってさ、すぐそう言う事言うんだよね。
女の癖に、とか 女だから、とか… 」
『 …テメェ…いつそこにっ… 』
ビビったコイツは、ガクガクと震え出す。
振り向くことも出来ない。
「 女だからって舐めてると……殺しちゃうぞ 」
その後すぐに、皿の割れる音と
コイツの叫び声が屋敷に響き渡った。
「 総悟の方がイケメンだっつーの… 」
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リノ(プロフ) - きゅんきゅんが止まらなくて心臓が潰れそうです。これからも楽しみにしています! (2020年10月23日 15時) (レス) id: fc408fc325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mini | 作成日時:2020年10月19日 4時