半夜兎の舞姫【沖田総悟】

兄の嫁はせめて人間がいい ページ28

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しきりに雨が降る中、
侍たちに囲まれているメガネとゴリラ。






『 我は天堂無心流 恒道館道場当主、志村新八！』


『 そして俺はその門下、ゴリラ勲！
天下の柳生流に決闘を申し込まんと、参上つかまつった！！』


『 柳生家の看板などには興味はない。
だが……

姉上を返せェェェェ！！！』


『 お妙さんを返せェェェェ！！！』






メガネは姉を、近藤は妻(仮)を
取り返すべく天下の柳生流に乗り込んだのだ。






『 たった2人だ！！囲んでやってしまえェ！！』






その時、後ろから1人の侍が吹っ飛んできた。

そこにいたのは
4人の侍＋…えーと…格闘家？『 いたいけな少女ネ！！』






『 なんだ貴様らは！！』


『 悪ぃなァ、2人じゃねぇ。

新八、今日から俺らも門下だ。
なんだっけ？天然パーマ流？』


『 銀さん！神楽ちゃん！』


『 お前らぁ！！』






現れたのは、万事屋の2人と
真選組の3人だった。






『 んなこと、お妙さんは望んでないのかもしれん！
それでも自分の我を通したい奴だけがここへ来た！

大義もクソもないこの戦いに、
余計な奴巻き込む訳にはイカンだろうが！


……なのになんでお前らまで来るのかなぁ！もお！！』


『 近藤さん、心配いらねェよ 』






土方は、フーっと煙を吐き出して
タバコ片手に話し出した。






『 俺も我通しに来ただけだァ。
柳生には借りがある。そいつを返しに来ただけさ。

ちなみに今日は仕事も休みだし、
そこんとこも心配いらねェ 』


『 近藤さん 』






次は沖田がなにやら土方と同じように
葉っぱをタバコのように持ち、話し出す。






『 俺も我通しに来ただけでさァ。
このまま行けば、ゴリラを姐さんと呼ばなきゃいけなくなる。

ちなみに今日は、バリバリ仕事でしたがサボってきやした 』


『 お前は本当に我だな 』


『 お兄ちゃん 』






そして今度はAが沖田と同じように
花をタバコのように持ち、話し出す。






『 私も我通しに来ただけだから。
兄の嫁はせめて人間がいい。

ゴリラが姐さんになったら私は
近藤の名を捨てなきゃならない。

ちなみに今日は、バリバリ仕事だったけどサボってきやした 』


『 近藤の名なんで捨てるの！？捨ててどうすんの！？』






どんな時でも相変わらずの真選組最強コンビであった。






『 Aが近藤の名を捨てたら
仕方ねぇから沖田にしてやりまさァ 』


『 どういうこと！？それどういうことォォ！？』







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