見えない絆ってよく言うじゃん ページ15
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『 キスされてましたよ 』
コイツ…何食わぬ顔で言いやがった。
これだけは隠し通そうと思ってたのに!!
あんぱん野郎!!
地味野郎!!
ジミー山崎!!
『『 キッ…キスゥゥゥゥ!?!?』』
お兄ちゃんはまた泡を吹いて倒れ、
トシはというと白目を向いて魂が抜けている。
『 …どうせテメェが隙だらけだったんだろ。
用心しろよ この雌豚 』
「 っ… 」
冷めた感じでサラリと言い捨てた総悟。
隙だらけだった私がいけないみたいな言い方だ。
「 総悟には… 」
『 あ?』
「 総悟には私の気持ちなんてわかんないよ!!
だいたい神楽ちゃんとバトり始めた
総悟がいけないんでしょ!?
バカ!バカ総悟!総悟なんか嫌い!!
私のファーストキスだったのにぃぃぃぃぃ!!!」
怒りと悲しみと何かで
色々とごちゃ混ぜになり、部屋を飛び出した。
あんな言い方することないじゃん!?
まさかキスされるなんて思ってもいないし!?
「 次会ったら斬り殺すからな高杉ィィィ!!」
私のその叫び声は、屯所内に響き渡った。
一方、Aがいなくなった部屋では…
『 Aが…高杉と…キス… 』
『 妹のファーストキスが…あの高杉晋助… 』
局長、副長の二人が放心状態になっていた。
『 高杉の奴、Aちゃんのこと気に入ったみたいで
" いつかテメェをかっさらいに来る。覚悟しとけ "
って言ってましたよ… 』
Aさんに " 嫌い " とまで言われたのにも関わらず
動揺ひとつ見せない沖田隊長。
『 上等じゃねェか…
俺からアイツをかっさらおうなんざ、
神様にも出来ねェこった 』
まるで " Aは俺のものだ " とでも言うような発言。
『 相手が誰であろうと、Aはぜってー渡さねェ 』
『 沖田隊長… 』
そう言って、沖田隊長は立ち上がった。
『 それに、残念ですが近藤さん 土方さん。
Aのファーストキスは高杉なんかじゃねェ 』
『 どういうことだ、総悟 』
『 えっ!総悟知ってるの!?』
驚く局長、副長と正反対に
振り返ってニヤリと笑った沖田隊長。
『 知ってるも何も…
______ 俺でさァ 』
そう言い捨て、沖田隊長は部屋を出て行った。
『『 …総悟ォォォォ!!!』』
まったく…なんと言うか、
あの二人のことは誰も邪魔できないんだなと
改めて思いました。
…あれ?作文?
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壊れてしまうならこのまま触れずに→←嘘をつくと顔に出るっていうヤツ
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リノ(プロフ) - きゅんきゅんが止まらなくて心臓が潰れそうです。これからも楽しみにしています! (2020年10月23日 15時) (レス) id: fc408fc325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mini | 作成日時:2020年10月19日 4時