嘘をつくと顔に出るっていうヤツ ページ14
.
『 どういうことだ、A 』
「 い、いや〜… 」
瞳孔がかっ開いているトシを目の前に
正座をさせられている私。
トシの横には困り顔のお兄ちゃんと
イライラしている総悟。
『 俺らがロボコンぶった斬ってる時にいねェと思ったら
高杉と接触してたとはなァ 』
「 … 」
あの場に真選組は誰もいなかったはずなのに
なんでトシたちが知ってるのか。
私の右斜め後ろに座る野郎に睨みをきかせる。
「 ザキ…後で覚えてろよ… 」
『 ひぃぃっっ!ごめんAちゃんっ… 』
『 山崎は悪くねェ。
隠そうとしてた山崎に俺が吐かせたんだよォ… 』
ゲスい。ゲスいよその顔…
『 高杉と二人きりで何してたんでィ 』
「 …別に何も 」
平常心で答えたつもりだけど、
脳内にはあの時の事がフラッシュバックして
心臓はバクバク音を立てている。
『 じゃあ何でそんなに顔が赤くなってんだ 』
「 うっ… 」
総悟に痛い所をつかれて
吐かざるを得なくなる。
「 簡単に言えば…口説かれた…的な?ははは… 」
『 くっ、口説かれたァァァ!?!?』
驚きすぎて泡を吹いて倒れたお兄ちゃん。
『 はァ… 』
溜息をつき、頭を抱えるトシ。
『 テメェみたいな雌豚、口説く奴がいたんだなァ 』
と毒を吐く総悟。
だいたい、神楽ちゃんとバトり始めた総悟が
いけないんだからね。
『 何もされてねェか?』
「 … 」
『 されたのかァァァァ!!
俺の妹にィィィ!!高杉許さん!!!』
『 落ち着け近藤さん…何されたんだよ 』
何されたって…
そんなの言えるわけないじゃん…
『 キスされてましたよ 』
「 ザキィィィィィ!!!!」
.
497人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リノ(プロフ) - きゅんきゅんが止まらなくて心臓が潰れそうです。これからも楽しみにしています! (2020年10月23日 15時) (レス) id: fc408fc325 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:mini | 作成日時:2020年10月19日 4時