半夜兎の舞姫【沖田総悟】 (ページ12)

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女をほっとく奴は往復ビンタページ12

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『よこせよグラサン』

『腕時計ゲーッツ』

『「 … 」』

今日は、祭りに参加している将軍の護衛に
総出で駆り出された私たち真選組。

私と総悟はいつものように
休憩という名のサボりに入った訳だけど…

「あ～あ、スイッチ入っちゃったよ」

『もう僕らには止められませんね』

射的でばったり会って、バトり始めた総悟と神楽ちゃん。

そんな2人に呆れる私とメガネ新八。

神楽ちゃんに会うと
総悟は私なんてそっちのけ。

なんだいなんだい。
どっか行っちゃうもんね、私。

『あ、ちょ…！どこ行くんですかAさん！』

「 …ぼっち祭り」

メガネくんの呆れ顔を見て、
私はいちご飴を片手に歩き出す。

このいちご飴も、総悟が買ってくれた。

楽しかったんだけどなぁ…さっきまで。

『まったく……っていうか僕は
メガネが本体じゃねーよ！！！！』

遠い後ろからメガネくんのツッコミが聞こえる。

どこ行こうかな…
ぼっち祭りってだいぶ寂しい。

周りは家族連れやカップルばかり。

羨ましいな… ＿＿＿＿＿＿

総悟が神楽ちゃんのとこ行かなきゃ
私だって今頃楽しかったもん。

『単独行動とは、随分と不用心だなァ』

急に後ろから声を掛けられ振り返れば、
祭り前にトシが言っていた

" とんでもねェ野郎 "

が立っていた。

「高杉…晋助… 」

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