半夜兎の舞姫【沖田総悟】

チンピラ警察 ページ2

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地球人と天人が共存するこの江戸には
毎日なにかしらの事件が起きる。


小さなことから大きなことまで。






『 いいだろ？姉ちゃん 』


『 楽しいことしようぜ？』


『 やっ…やめてください…！』






こんなことだってよくあること。

気づいた人も、見て見ぬふり。






「 おーい、そこのお兄さんたち。
真っ昼間からナンパとは、活きがいいね〜 」






そこへ、1人の女がやってきた。






『 あぁ？なんだテメェ… 』


『 その隊服…真選組！？』






黒い上着に黒のスカート。
そして白いスカーフ。

真選組の中でも隊長格の隊服だ。






『 でも女1人だぞ。
いくら真選組とは言え、男2人には適わねぇよ 』


『 なんなら姉ちゃんも行くかい？』






女1人だと舐められるのは日常茶飯事のようで
彼女は薄ら笑いを浮かべ、刀に手をかける。






「 ＿＿＿＿＿＿ へぇ…それは面白そう 」







そう呟いた数秒後、
男たちは白目をむいて倒れていた。






「 間に合ってるっつーの、クソが 」


『 あ〜あ、また随分と派手にやったねィ 』






そこへもう2人、同じ隊服を着た男たちがやってきた。






『 王子様がお助けに来やしたが、遅かったねィ 』


「 んー？どこかな王子様 」


『 目がイカれてんのかこの雌豚 』






一見、ベビーフェイスのイケメンだが
ドSの精神を持つこの男 、一番隊隊長 沖田総悟。






『 ったく…Aはいつもやり過ぎなんだよ。
少しは手加減しろ 』


「 死んでないもん、手加減してるし 」


『 死にそうだっつーの！！』






真選組の中で一番の常識人だが、極度のマヨラー
" 鬼の副長 " と恐れられるこの男、副長 土方十四郎。






「 あ〜疲れたぁ、総悟お団子 」


『 いいねェ、田中屋の団子にしやしょう 』


「 トシ、あとよろしく〜 」


『 はぁぁぁ！？捕まえたのテメェだろ！！』






そして堂々とサボろうとする一見 美少女のこの女、
司令官兼一番隊副隊長 近藤A。

ゴリラ局長、近藤勲の血の繋がらない妹。






" こんなヤツらが警察なの！？"
そう思ったあなたは正解です。



でも残念ながら、こんなヤツらが

" 幕府の犬 " " 税金泥棒 "

などと呼ばれる、" チンピラ警察 " なのです。









『 ホームレスがなんか語ってるぜ 』


「 ほんとだ、これだからマダオは… 」


『 いや俺よく語りで入るからね！？
語りぐらいさせてぇぇぇ！？』









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