答はどこかに ページ18
アヤは、ただひたすら生きてきた。
何も考えずがむしゃらに母の形見である面と、父母が綺麗だと褒めてくれた白髪のみを気にかけて。
だが、今思うとおかしな話だ。
目的もなしに生きていたのだから。
生きた果てに何があるのかも考えていなかったのだから。
私はとっくにこの家に飲み込まれていたのだ。
なんて滑稽なことだろう。
兄がこの学校を勧めた理由をアヤはその瞬間理解した。
もっと、他の世界も知ってほしい……。
ユウトはそれを願っているのだ。
生と死を理解したつもりでいるのでなく、本当の人の生き様というものを妹に見せ、人生というものを理解させたがっているのだ。
「兄様…ごめんなさい。そんな簡単なことにも気づけなくて、ごめんなさい」
アヤの口からこぼれでたのは、後悔の音だった。
「生と死なんて全然わかっていませんでした。私はレイトさまに嘘をつきました。それで、レイトさまが救われるなら良いんです。……でも、人生を理解するにはそれだけではダメなんです」
普段口数の少ないアヤが次から次へと口を動かす…いや、心を震わせる。
「私には、生きる目的がありません。わかりません。………でも、あの学校なら…!」
各地方から様々な生徒を擁する私立ポケモントレーナー学園なら。
「きっと、いろんな生きる目的があるはず…!!」
この瞬間、アヤはポケトレ学園入学を誰の意思も伴わずに決定した。
何もない原っぱは、夕日に照らされあかあかと燃え上がっていた。
決意編 終幕。
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ユウミ@ハンドメイダー(プロフ) - 玲楓(れいふう)さん» !?し、正気ですか!?考え直しましょう! (2020年5月2日 21時) (レス) id: a98216d38d (このIDを非表示/違反報告)
玲楓(れいふう)(プロフ) - あ…すいません、貴方に惚れても良いですか?(銀河1いらない告白) (2020年5月2日 21時) (レス) id: 72a1756524 (このIDを非表示/違反報告)
ユウミ@ハンドメイダー(プロフ) - (=゚ω゚=)にゃあさん» 良いですよー。パス付けてるので解除しておきます。「おもしろホムペ」ってやつです。 (2020年3月25日 22時) (レス) id: a98216d38d (このIDを非表示/違反報告)
(=゚ω゚=)にゃあ - できればでいいのでおねがいします。 (2020年3月25日 21時) (レス) id: ed1bcccac4 (このIDを非表示/違反報告)
(=゚ω゚=)にゃあ - すみません、僕アミさんのボードで校章考えたって見えたんです。それを少し見せてほしいのです。理由としては僕、今ポケトレ学園の教師生徒を全員(顔のみ)描こうかな…ってなって、その紙の中心に校章も描きたいなぁっていう謎のこだわりからです… (2020年3月25日 21時) (レス) id: ed1bcccac4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユウミ@ハンドメイダー x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yumae10111/
作成日時:2020年2月8日 13時