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ある日の朝。
いつも通りアラームが鳴って、身体を起こして止めようとしたら身体のどこにも力が入らなかった。
謙杜「え、、これ何？どうなってん？」
自分の身体に起こってることが何かわからず怖かった…。
何で、力が入らんのって？
少し時間が経つと次第に力が入るようになり、いつも通りに動けるようになった。
この日を境にたびたび起こるこの症状。
病院に行ったほうがええんかな…。
今、この大事な時期になんやろ？
迷惑かけられへんのに…。
ある日のダンスレッスン。
いつも通りダンスをしていた。
なのに、ダンスでしゃがむところがある曲でいつも通り踊ろうとしたら、しゃがんだ時に力が一気に抜けて動けなくなった。
駿佑「長尾、なしたん？」
隣で踊ってたみっちーが俺に気づいて声をかけてくれた。
振付師「謙杜、足ひねった？」
謙杜「いや、ただ力が入らなくなっちゃって…。」
大吾「大丈夫？他は？」
謙杜「足だけ…。ごめんなさい、止めちゃって。」
丈一郎「それは全然ええねんけど。大丈夫か？」
和也「ちょっと足、触るな。」
謙杜「わかんないです。はい。」
流星「謙杜、今みたいになるの初めて？」
謙杜「ううん。ちょっと前の朝も力が入らんくなったことはある。」
恭平「それ大丈夫なん？」
謙杜「わからへん。」
和也「どう？まだ力はいらへん？」
謙杜「入らへん。」
大橋くんがずっと足をもんでてくれてたけど、それでも足に力が入らんかった…。
振付師「今日はもう終わるか。また、謙杜の調子がええ時にしよ。」
謙杜「すみません。」
大吾「長尾、病院行ったん？」
謙杜「まだです。」
大吾「ほな、明日行こ。俺らも着いていくから、ね？」
謙杜「病院は行きます。でも、一人で大丈夫です。送り迎えだけマネージャーさんにお願いします。」
丈一郎「でも、謙杜っ。」
謙杜「今回のツアー、絶対に成功させたいので。僕の分も練習しててください。そして、今度教えてください。」
和也「…謙杜がそう言うなら、そうするけど、ほんまに一人で大丈夫か？」
謙杜「大丈夫。」
駿佑「長尾、無理したらあかんで。」
謙杜「うん。」
もし、何かあった場合、メンバーにはまだ聞かれたくなかった。
俺に待っている残酷な事実を…。
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作者名：hina | 作成日時：2022年12月7日 2時
