いつかまた、めぐり逢うまで (ページ3)

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闘いの始まりページ3

長尾side

始まりは唐突にやってくる。

2018年10月6日。

マネージャーさんからの一斉メールで「なにわ男子」の結成を知らされた。

すでに、「なにわ男子」というグループメールができていて、結成ってほんまなんやなって思った。

7人のメンバーは年齢もバラバラで、最初のころは俺やみっちー、高橋くんは「何で選ばれたのが自分たちなんやろ」って思ってたと思う。

少なくとも俺は思ってた。

グループ結成は嬉しいこと。

やけど、俺ら3人やなくても、もっと適している人がいるはずって…。

7人とも最初はぎこちなかったけど、時間が経つにつれて親しくなっていった。

丈くん、大吾くん、大橋くん、流星くん、高橋くん、みっちー、俺。

この7人でデビューを目指して、デビューして、ずっと一緒にいられると誰もが思っていた。

でも、俺のせいでその夢は叶うことはなかった。

2021年 6月

新型コロナウイルスが2020年の3月を過ぎたあたりから、世界中で流行しだした。

制限された活動の中でファンの皆さんにどんなことをしてあげられるだろうかと7人で話し合い、ジャニーズ全体でもいろいろなことをやってきた。

7人も今年こそは、今年こそは、という思いが日に日に強くなっていっている。

そんな中で決まった有観客でのツアー。

コロナが流行りだして、一年以上経つがまだ感染する人もたくさんいる。

感染対策を行いながらでのライブにはなるが、来月の初日公演に向けて準備を進めている。

ツアーに向けての、ダンスの振り入れ、衣装決め…。

やることがたくさん。

ファンの子を喜ばせるためと思うと頑張れるのやけど、仕事のやりすぎなのか、最近手足がよく、しびれる。

首の使い過ぎかなって思って湿布を貼ったりはしていた。

この時の俺は自分が難病にかかっているなんて思いもしなかった。