3 ページ25
藤原side
初日公演の前日。6人で話し合った。
謙杜は何を望むのか、何がしたいのかと。
謙杜から言われたわがまま。
「衣装はそのまま使ってくれ。」、「俺のパートはみっちーか高橋くんに歌ってほしい。」
この望みはすぐに叶えることができる。
でも、それ以前に謙杜が秘めている思いを。
駿佑「大前提として、謙杜は明るい性格やから、自分のせいで公演が暗くなることは望んでないと思います。」
恭平「みっちーと同じです。暗い雰囲気は好きではない人やったから。」
大吾「せやな。」
流星「謙杜は、本来ならこの公演に立ってられる人。それならずっとその場にいる感じで俺らはいる必要があると思う。7人の空気感を壊してはいけないなって。」
和也「Seven Starsのときは謙杜の黄色にしてもらうとか、Time View〜果てなく続く道〜のときもペンライトを黄色にしてもらうとか、会場全体を黄色で包みながら歌うのは？」
丈一郎「それは、俺も思った。ペンライトだけでも、謙杜を現わせることはできひんかなって。」
大吾「コロナ禍やなかったら、ファンの子たちに歌ってもらうことも考えたんやけどな…。」
駿佑「謙杜が僕たちの前で足がおかしくなった日覚えてますか？
あの日、謙杜、大吾くんが一緒に行くって言ってくれたのを断った後に、『絶対に成功させたい』って言ってたんです。多分謙杜は無事に全部走り切れたら、それが一番うれしんやないかなって思います。」
和也「いつも通りの俺らでおればええんかな。」
丈一郎「それが一番謙杜にとっても嬉しいことなのかもしらんな。」
流星「頑張って笑う必要もない。笑かす必要もない。ただいつも通りの俺たちでいる。元気やなくたっていいんよ。謙杜がいなくなったんだから。元気でいられるはずがない。ファンの子たちにもそう思われてる声が多かった。」
大吾「そっか。そうやな。無理しようとしなくていい。自分たちなりの公演を作り上げよ。」
５「うん/おん/はい。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 179人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：hina | 作成日時：2022年12月7日 2時
