変化したこと ※追記 ページ23
長尾side
活動を休止して分かったことがある。
それは、仕事ができないってこんなにも苦しいのだということ。
今までやってきたことが途絶える。
変な恐怖感に陥りそう。
でも、みんなと約束したから。病気と向き合うと。
まだ、わからないけど、これから先に俺の身体に起こることちゃんと受け止めようとしてる。
これがみんながデビューを目指してくれる条件。
俺のことはすぐにでも忘れて、次のステージに進んでいって。
なんて、ただの強がりなのかな…。
見たかったドラマやバラエティー番組を撮りだめしてたから、少しずつ消費しながら毎日を過ごす。
衣装を考えながら、メンバーを思い浮かべる。
今、何してるんかな…。
今日って、アプデの収録やったな。
なんて‥‥。
生活習慣は抜けないもので、いつも早く起きてた日は相変わらず早く起きてしまう。
あと、一日一回は来るメンバーからのメール。
時間の合間に送ってくれてんやろうなってメンバーとか、ほんまに暇なんやなって時に送ってくれるメンバー。
みんなそれぞれ心配してくれる。
その日の報告もしばしばで、「今日、丈くんがなー」とか「大橋くんがさー」とか「大ちゃんがすべっとたんよー」とかいろいろ。
ほんまに近況報告みたいなのもあったりとか。メンバーが失敗したこととか。
グループメールはずっと可動してる。
俺を寂しくさせないため？
それとも、みんなが俺がいないことを認めたくないの？
そのメールを読むことが辛いわけでもない。
むしろ楽しんでる。
たまに意見を求められる時もあるけど。
「この色とこの色どっちがいいー？」とか「このセットとこのセットどっちがいいと思う？」とか。
ちゃんとみんな意見を聞いてくれる。
でも、今回のずっと関わってきたツアーについては言わせてもらってるとこもあるけど、次からはなんも言わんで？
ちゃんと病院にも行っとるで。
薬もらって毎日飲んでるし、たまに点滴で薬を入れてもらったりもしてる。
(作者が勝手に考えた治療です。本当のことはわかりません。)
病院の先生が言うには薬を始めてから症状は進んでないって。
力が入らなくなる日も減ってきてる。
このまま大丈夫かな…。
あの日だけ。
ちゃんと見届けたい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 179人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：hina | 作成日時：2022年12月7日 2時
