Episode-166 ページ38
入ってきたのはハンジさんとコニー。
ハンジさんはピクシス司令を見ると敬礼して、コニーを紹介した。
ハンジ「コニーはラガコ村の出身です。」
ピクシス「今回の巨人の発生源と言われとった村か?」
ハンジ「はい。実は、彼に村での調査結果を確認してもらったところあの仮説の信憑性が増すばかりでして。…その報告に。」
あの仮説とは、巨人が元々は人間だったのではないかというもの。
コニー「…あの時、俺の家に1体、寝転がっている巨人がいました。その巨人の足は細くて自分の質量を支えられるとは、思えなかった。しかも、その巨人は、……俺の母親に似ていたんです。」
ピクシス「何じゃと?今回出現した巨人の正体が、ラガコ村の住人…」
エルヴィン「つまり…巨人の正体は………人間であると?」
私は驚きで目を見開いた。
リヴァイも目を見開いていた。
ハンジ「まだ…確証はないけど。」
リヴァイ「…じゃあ、何か?………俺は今まで必死こいて、人を殺して飛び回ってた…ってのか?」
リヴァイの声は僅かに震えていた。
人間を殺しているという…罪悪感。
それに押しつぶされているような、そんな声。
ハンジ「………確証はないといっただろう。」
エルヴィン「……報告、ご苦労だった。コニーは辛い思いをしただろう。部屋に返って休んでくれ。ハンジは残ってほしい。」
コニーは部屋を出ていった。
その後もしばらく沈黙が続いた。
リヴァイは窓の外をじっと見ていた。
見ると、そこには家族の肖像画を見て肩を震わせるコニー。
そこでハンジさんは口を開いた。
ハンジ「…私がまだこの仮説に確証を持ててない理由の1つがAの存在だよ。」
A「…私、ですか?」
ハンジ「うん。Aは、人間以外の生物としか意思疎通できないはずなのに、巨人とはできてる。…巨人は元々は人間と考えるとおかしいだろう。」
A「……だいぶ前に、奇行種と意思疎通を試みた事がありました。その子は巨人になる前の記憶があるようでした。『俺をこんな姿にした人間を俺は許さない』と。ここから察すると……やはり巨人は人間で、人間を巨人にしたのも人間なのではないかと考えられます。」
エルヴィン「…ますます…分からないな。」
A「…更に、意思疎通の際の巨人の口調も性格も、違いました。見た目も人間のようで、個性があります。そこから考えてもやはり…人間なのかと。」
エルヴィン「わかった。…一旦、話は終わろう。」
A「わかりました。…では、失礼します。」
リヴァイとハンジさんとで部屋を出た。
そこから先も沈黙の時間が続いた。
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彩(プロフ) - ウエサマさん» 兵長、本当にかっこいいですよね!早く続きを出せるように頑張ります!実はもう、結末は考え済みです笑 (2022年7月29日 13時) (レス) id: 20ffa17233 (このIDを非表示/違反報告)
ウエサマ - リヴァイ兵長大好きです!早く続きみたいです (2022年7月29日 6時) (レス) @page41 id: f5549b4223 (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - みゆこさん» これは私の妄想を全部詰め込んだので!笑嬉しいコメントありがとうございます!兵長ファンの心は1つです() (2022年7月24日 14時) (レス) id: 20ffa17233 (このIDを非表示/違反報告)
みゆこ - リヴァイファンにはたまりません!!好きです!! (2022年7月23日 18時) (レス) @page40 id: 88bc64309a (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - なのはさん» 荒らしの方にたくさん頂きました!神作品!?お世辞でも嬉しいです🥺完結までは多分…あと少しです!コメントありがとうございました! (2022年7月22日 16時) (レス) id: 20ffa17233 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アヤ | 作成日時:2022年4月5日 21時