貴方に愛を 【4】

Episode -151 ページ23

A「ペトラ達がね、私達に手紙を残してくれてるみたいなの。」


リヴァイ「ﾌｯ……あいつららしいな。」


そう笑いながらリヴァイはもうすっかり綺麗になっていたペトラの机の引き出しを開けた。


リヴァイ「あったぞ。」


A「…2人で見よう。」


私はリヴァイに手紙を渡されて2人で椅子に腰掛けて手紙を読む始めた。





『拝啓、A。

これを読んでるって事は私、もうAの所にはいないんだね。


もう少し一緒にいたかったよ。


まだ彩羽と兵長の結婚式も見てないのに笑


私、Aの結婚式のスピーチ、すごいやる気まんまんだったんだよ？


それが出来ないのがちょっとだけ心残りかな？


でもね、2人の仲に少しでもAの親友として関われた事がすごく嬉しいよ。


Aが兵長と笑い合っていた時、ケンカした時、泣いていた時、全てが今になれば私の大切な思い出になった。


まだまだ、これから先のAと兵長の様子も見たかったな、とももちろん思う。


でも、それはいつかAが私の所に来た時までとっておくね。


その時には今よりもっと兵長との思い出を増やしてきてね。





大好きだよ、A。


死んでも、来世を迎えても。


Aの存在は私にとって唯一無二の存在。


Aもそう思ってくれてると嬉しいな。


辛い思いを人1倍してきたAにはこの世で1番幸せになってほしい。


これからも見守ってるよ。



ペトラ・ラル』





読み終える前から私は号泣していた。



手紙はもう一通あった。



それはリヴァイへのものだった。







『拝啓、リヴァイ兵長。


兵長、今まで本当にありがとうございました。


リヴァイ班に選んで下さった事、


Aと巡り合わせて下さった事。


女扱いをしなかった事。


全てに感謝しかないです。



Aの事もよろしくお願いします。


Aは私にとっての宝物のような存在です。


Aを傷つけたら私は兵長の元に舞い戻ります！


本当に私は兵長とAが大好きでした。


もう会える事はしばらくはないかもしれませんがこちらで大人しく待っています。



ゆっくり、遠回りしながらAと来てください！


私はいつまでも応援しています。


ペトラ・ラル』





改めてペトラを失った事を実感した。


目の前にペトラとの思い出がよぎる。


本当に大好きだった。


大切な親友だった。




隣のリヴァイも目に微かに涙が浮かんでいた。



そして



「「これからも幸せになろう。」」



2人で改めて誓い合った。

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