航海日誌4 ページ5
`
『ぱぱ、しんらいできる人』
船室の中でもシャンクスの部屋に入ったあと、
手紙を大切そうにしまって、満面の笑みでAはそう言った。
｢何言ってんだ。俺は海賊だ｣
『ぱぱたち、わるい人じゃない！これ、ままから』
白い封筒の中から、一枚の紙を出してそれをシャンクスに渡した。
＊
名前も知らない優しい方へ
この手紙を読んでいるということは、何らかの形でAが迷惑をかけてお世話になったのでしょう。
本当に、ありがとうございます。
もし、あなたが船乗りであれば、私たちの願いを聞いてはくださいませんでしょうか。
シャボンディ諸島にAを連れてって欲しいのです。
私たちは、政府に追われる身の種族であり、今までは逃げてきましたが、もうそれも難しくなってきました。
シャボンディには私たちの恩人であり、友人である人がいます。その人に、Aのことを頼んではいますが、まだ幼いAはきっと辿り着けないでしょう。
素性も知れぬ者からの頼み、大変身勝手であることは承知していますが、どうしてもAを政府に渡す訳にはいかないのです。
どうか、よろしくお願い致します。
Aの母 シロノ
＊
｢…ベックマン、シャボンディ諸島は何個先だ？｣
｢ここからなら、三つ目にあるが…行くのか？｣
手紙を読み終えたシャンクスは、手紙をベックマンに渡した。
政府に追われる種族…聞いたこともなければ見たこともない。
だが、嘘のようにも思えない。
まだ幼く、とても強いようには見えないが、何かしらの力や秘密を持っているのだ。
｢行ってみればその友人とやらに、何か聞けるかもしれない。｣
｢まぁ…行くのはいいが、次の島までは数日ある。食料の準備の確認をしてくる｣
｢あぁ、助かる。…野郎共ー！！今日中にこの島を出る！！出航の準備を！！｣
｢ ｢おーー！！｣ ｣
その日、わけが分からないAを連れて、船はパスカル・リーを出航した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1464人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「愛され」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ギザラス(プロフ) - テスト頑張って そして無事戻ってきてください (2020年7月2日 0時) (
レス) id: 1fe190bcff (このIDを非表示/違反報告)
果耶(プロフ) - テスト頑張っください！ (2020年7月1日 21時) (レス) id: ca4e14c205 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - オリ主ちゃんが可愛くて最高です(笑) 更新大変だとは思いますが、無理せずに頑張ってください。応援してます！！ (2020年6月30日 20時) (レス) id: 151caa4874 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - あの、私と一緒に合作しませんか？ (2020年6月15日 20時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
ろりお(プロフ) - コクマさん» めちゃくちゃ嬉しい褒め言葉！！頑張ります〜！ (2020年6月15日 20時) (レス) id: 38c94b38d0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白米 | 作成日時：2020年4月2日 0時
