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第十五話 / 強者の匂い ページ16





陽月(ひづき)Aは…北東の街に向かったよ』

半分嘘だけど半分は嘘じゃない…はず

だって、陽月(ひづき)なんて私じゃない。
私は陽月(ひいづき)だ

私が向かってるのは南西の村。
真反対に行ってくれれば嬉しいんだけどなぁ

『急いでるから』

もう一度はっきりそう言って、少し足早に駆け出そうとすれば、後ろに気配を感じた。

私が刀を抜いて振り下ろすまで0.5秒
相手が私に刀を振り上げるまで0.3秒

『…っ、』

……この人、私の頭巾を狙って、…っ

下から振り上げられた刀は、私の前髪を数束と被っていた頭巾を斬り裂いた。

もしあと数ミリズレていたら…顔すら斬られていたかもしれない。

……やっぱりこの三人…確かな腕がある。

強者の匂い、ってやつ?
まー、私五感狂ってるからただの本能なんだけどね

じゃなきゃ顔スレスレ、誤差なしで剣を振れないよ

剣を振り上げたのが無表情の青年。
でも、私が感じた気配……それは蛇をつれた男の人が私の頭巾を取ろうとしたものだ。

『急になにする!しかも女ひとりに二人がかり!?』

「そうだよ!伊黒さんも冨岡さんも、まずは話さなきゃ!(伊黒さん、不貞腐れてるのも可愛いわ!)」

んん、何か心の声が聞こえたような気がした(気がした)

「…剣を抜いたのはお前もだろう」

『私はあててないし!』

もはや役割を果たしていない頭巾を取って、前髪を押えた。

随分バッサリ斬ってくれたなー。

まぁ、少し長くなってて目が隠れてたからちょうどよくなったんだけど。


「剣を振った時点で同じだな。しかしお前やはり陽月(ひづき)Aだろう特徴がよく似ている」

伊黒さんか冨岡さんか分からないけど、蛇にーさんがそう言う。

『知らん!私はお前らと初対面だけどすんごく嫌いだ!!おねーさんは別だけどね』

初対面の人に名前やら特徴?やら知られてるのほど怖いことってないよ

でも女の人は可愛いし庇ってくれたからすき

「…お前に用がある…ついてこい」

『絶対いや。人の名前を間違える人と急に斬りかかってくる人になんかついて行かないし』


私に用…もしかして盗賊だから!?
逮捕…?
いやだそれは危険。逃げなきゃ。

『もう二度と会いたくない!!』

とりあえず全力でそう叫んで、またまた全力で地面を蹴った。


¯ ¯ ¯ ¯ ¯ ¯ ¯

ここで少々大正コソコソ噂話

Aちゃんの頭巾とは現代のフードみたいなものらしいよ!
もっといい言葉なかったのかと若干後悔の作者がいたり…

第十六話 / 信じたい→←第十四話 / 宵の旅人



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- 初めて読みました!更新頑張ってください! (2020年2月23日 21時) (レス) id: 2cb59a0a8f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ろりお | 作成日時:2020年1月24日 7時

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