第八十三話 ページ38
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｢私、前に言ったわよね？痛い目に会いたいの？って。｣
『…あなたの望み通り、みんなとは距離を置いてましたが？』
こういう相手には弱気に出ちゃいけない。
長年の経験(？)でそれはよく分かってる。
私は下から睨みあげるように彼女を見た。
｢辞めなきゃ意味がないに決まってるでしょ！？…知ってる？貴女が距離を置いていた２週間…私がどれだけ屈辱な思いをしたか…ｯ！｣
そう言うと日天さんはものすごい形相で怒鳴った。
｢私がどの柱に話しかけてもみんな口にするのはあんたの名前ｯ！まんまと噂に騙された馬鹿な下級隊士たちを使って、あんたと柱の合同任務を邪魔したって！！｣
｢絶対に他の柱が代わりになるだけ！！なんであんたなんかが！！柱の皆様と合同任務なのよｯ！！？｣
｢…あんたが作って提出した任務の分担表。私と柱の皆様との合同任務を書き換えてやっと！！私は小芭内との合同任務にありついたのよ｣
｢なのに！！｣
｢待ち合わせの場所に来たのは別の隊士ｯ！その頃小芭内が何してたか分かる？？……あんたとの任務よｯ！！？｣
怒涛の勢いで怒鳴り散らす日天さん
彼女は肩で息をしながら、その場に崩れたように座り込んだ。
｢…あんたには分かるはずないでしょうね…のうのうと人に守られて生きてるだけのあんたには！なんの努力もせずｯ！ただ守られてるだけのあんたにはｯ！！｣
｢あんたもｯ！悠叶もｯ！！奪う側の人間なのよｯ！！奪われたことなんてないでしょう！！？私はっ！！何をしてでも、愛されたいだけなのに…｣
なぜここで悠叶さんの名前が出てくるのかは分からず、悠叶さんを見れば、彼女もまた、唇をかみしめて俯いていた。
仲がいい姉妹じゃなく、なにか、ドロっとした事情があるみたい。
そして、日天さんにも…事情があって
妹の悠叶さんを恨んでいる。
もちろん私も。
そして、悠叶さんもその事情に負い目を感じていて、日天さんに逆らえない…って感じかな
頭を抱えて、ついにはポロポロと泣き出してしまった日天さんの姿を
私は、彼女に重ねた。
以前にも、こんな光景を見たことがある
無力な私は、今も、昔も
ただ黙って見つめることしか出来なかった。
彼女は……私の唯一の姉は
何もかもを奪われた被害者で
奪った私を、恨んでいた。
そう、まるで今の日天さんのように
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キメツ推し - 面白かったです！パスワードを知りたいです (3月29日 12時) (
レス) @page50 id: 267e3fd993 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - めっちゃ面白かったですパスワード教えていただけると嬉しいです (3月1日 20時) (レス) id: a79ca47ff6 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - とても面白かったです！パスワード教えていただけると嬉しいです (3月1日 20時) (レス) @page50 id: a79ca47ff6 (このIDを非表示/違反報告)
うらら - とっても面白かったです！パスワードを教えていただけると嬉しいです！ (12月17日 22時) (レス) @page50 id: 5151e61b26 (このIDを非表示/違反報告)
えー(プロフ) - 面白すぎて一気に見てしまいました！パスワードを教えていただければさいわいです！ (11月26日 21時) (レス) @page50 id: 9a652782c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白米 | 作成日時：2020年2月17日 22時
