第六十四話 ページ19
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『炭治郎、だよね?冨岡さん』
二人を静観しながら、冨岡さんに尋ねれば目を見開いていた。
知っているのか、と。
『ごめん、しのぶちゃん。』
私は二人を置いて、炭治郎たちが逃げた方へと走った。
『炭治郎っ!!』
「かはっ……Aさ、ん…?」
『大丈夫、喋らなくていいよ。カナヲたちはどっちに?』
炭治郎、すごい重症
あっちこっち折れてるし何より出血が酷い
炭治郎に指さすように促すと、南東を指した。
もう少しで隠が到着するのが視えたので、炭治郎に謝ってから私はもう一度走り出した。
追いかけっこをする2人はすぐに見つけられた。
『カナヲちゃん、止まって』
二人の間に割り込んで、片手で刀、片手で禰豆子ちゃんを掴んでカナヲちゃんと対峙した。
カナヲちゃんは何も言わないけど、困惑しているのか戸惑った表情を浮かべた。
『上官命令、この鬼をもう追わなくていいよ』
「…師範に……」
私としのぶちゃん、どちらの令を優先するか迷っているらしい。
でも、刀を構える私に歯向かうことは出来ないようで、刀を鞘にしまった。
『ごめんね、しのぶちゃんに怒られる時は私も一緒だからさ』
そう言って、カナヲちゃんに抱きついた。
カナヲちゃんにも身長負けてるのが悲しすぎて心折れそう。
その時、
「カァアッ!!伝令伝令!!!竈門炭治郎及ビ鬼ノ禰豆子ォ!!本部ニ連レ帰レェ!!」
鎹烏がそう叫び、山中を飛んで回る。
『まじか』
私の頭に浮かぶ最悪の想定
御館様に交渉しなきゃ……
「A様……その子は、禰豆子?」
『……うん。こっちは任せた、カナヲちゃん。しのぶちゃんか冨岡さんに会ったら、私は用があるから先に本部に戻ったって伝えて』
御館様、禰豆子は人を喰ってません
私が以前から見ていました、ちゃんと監視も兼ねて。
だから、どうか炭治郎と禰豆子ちゃんを……
私は全速力で本部へと走った。
……伊之助を蝶屋敷に運ぶのを忘れて。
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キメツ推し - 面白かったです!パスワードを知りたいです (3月29日 12時) (レス) @page50 id: 267e3fd993 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - めっちゃ面白かったですパスワード教えていただけると嬉しいです (3月1日 20時) (レス) id: a79ca47ff6 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - とても面白かったです!パスワード教えていただけると嬉しいです (3月1日 20時) (レス) @page50 id: a79ca47ff6 (このIDを非表示/違反報告)
うらら - とっても面白かったです!パスワードを教えていただけると嬉しいです! (12月17日 22時) (レス) @page50 id: 5151e61b26 (このIDを非表示/違反報告)
えー(プロフ) - 面白すぎて一気に見てしまいました!パスワードを教えていただければさいわいです! (11月26日 21時) (レス) @page50 id: 9a652782c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白米 | 作成日時:2020年2月17日 22時