第七十四話 ページ29
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『で、本当になんでここにいるんですかね』
｢久しぶりの休暇だしまあ、お前の顔見ておこう、てきな？｣
｢暇だったから｣
『かなりアバウトな…』
二人にお茶を出して、机を囲む。
この空間だけ切り取ると、柱が仕事していないように思われるだろうけど、
宇髄さんはずっと遊郭での長期任務でいなかったから、結構久しぶりに会うのだ。
無一郎は…天才だからね。任務すぐ終えて戻ってきちゃう。
｢で、お前は？今からなんか予定あるのか？｣
『特にないけど…まぁ、修行でもしようかなと』
基礎体力つけなきゃ、いつまでたってもしのぶちゃんに怒られちゃうし。
｢よし、じゃあ外行こう。なんか奢ってやるよ｣
｢じゃあ僕も｣
｢だめだA限定だ｣
『ちょっと待て話聞いてました？？』
修行するって言ったんですけど、なに、外行くことになってるの
くだらんことで何か言い合いを始めた二人に声をかけるも、無視。ガン無視。
｢行こうA。宇髄さんが奢ってくれるって｣
｢おい待て時透ｯ！！｣
『は、え、ちょっと』
無一郎に腕を引っ張られ、後ろから追ってきた宇髄さんにも反対の腕を掴まれ…
何を言っても、二人が私を掴んで離さない
どっかのラブストーリーとかの話に出てきそうな、
なんか良さげな言葉に聞こえるけど私の骨がミシミシ悲鳴をあげてることに気づいてください切実に
『いい加減にしてくださいってば！』
微力ながら、精一杯の力で振りほどこうとすれば、何とか外すことが出来た。
『喧嘩するなら私帰りますからね』
二人にそう言って、歩きだそうとすれば、ガッシャァンと派手な音がして、叫び声が聞こえた。
｢キャーっ！！助けて誰か〜っ！！｣
私たちの間に僅かな沈黙が訪れる。
｢派手に聞き覚えのある声だな｣
『呼ばれてるよ君たち』
どうせ私が行くのは望まれてないし。
｢宇髄さん呼ばれてるよ｣
｢お前を呼んでんだろ？時透｣
お互いに真顔で無言の圧力を掛け合う様子を見て、大きくため息をついた。
分かってる
二人とも、私のために彼女に怒ってくれてるんだと。
でも、もし本当に怪我してたらどうするんだ
そう思わせるくらいには、さっきの音は大きかった。
怒鳴られるかもしれないけど…後で後悔するよりはいいや。
未だ睨み合う2人を置いて、音の方へと向かおうとすれば
｢｢Aは(お前は)行くな！｣｣
と。
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キメツ推し - 面白かったです！パスワードを知りたいです (3月29日 12時) (
レス) @page50 id: 267e3fd993 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - めっちゃ面白かったですパスワード教えていただけると嬉しいです (3月1日 20時) (レス) id: a79ca47ff6 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - とても面白かったです！パスワード教えていただけると嬉しいです (3月1日 20時) (レス) @page50 id: a79ca47ff6 (このIDを非表示/違反報告)
うらら - とっても面白かったです！パスワードを教えていただけると嬉しいです！ (12月17日 22時) (レス) @page50 id: 5151e61b26 (このIDを非表示/違反報告)
えー(プロフ) - 面白すぎて一気に見てしまいました！パスワードを教えていただければさいわいです！ (11月26日 21時) (レス) @page50 id: 9a652782c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白米 | 作成日時：2020年2月17日 22時
