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ーーこれは事が始まる前まで遡る。
仕事の最中、仲間からいつものお礼だと食事に誘われた。
断る理由もなく、二つ返事で待ち合わせ時間まで待つ。
場所は古びたアパートの前。
どうしてここなのかは、小官とすれ違いにならないようにだろう。
いい仲間に巡り会えたことに感謝だな。
することも無く、仁王立ちで彼らが来るのを待っていた。
その時だ。
人の気配がした。
軍人であるが為、敵かと気配のする方へ目を向けた。
ぱちり。
目が合った。
相手は小柄な女性で、可愛い瞳を持っていた。
なんて愛らしいのか。
驚いてしまったのか、その方は駆け足でアパートの方へと走り去った。
ーー欲しい。
小官の本能がそう告げたのも束の間、仲間の車と思われる黒い物体が目の前に現れた。
────
気づけば彼女の虜になっていた。
彼女の写真は日に日に増え、コレクションと化していく。
｢へぇ、そっかぁ…ふふ。そんなんじゃないって…｣
彼女の名はA。愛らしい名だ。
Aの声を聞きながら写真を眺める。
相手はこの前家に来ていた友人だろうか。
仲の良い仲間がいることは良いことだ。
｢あ、そうそう。今日ね、私の家の前に…そうそう！ あの軍人さん！ 多分、外国の人なんじゃないかな…｣
写真がはらりと落ちる。
｢んー。なんでかは知らないけど…えぇ、怒られちゃうでしょ…｣
胸の痛みが増す。
そして、にやける顔を右手で押さえる。
小官だけでは無い。彼女も同じ。
そう考えたら居ても経っても居られなかった。
｢…ふふ｣
落ちた写真にキスをひとつ。
｢はぁ…愛しい…｣
早く迎えに行かねば。
彼女もそれを切に願っているのだから。
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あずま真太郎 - 完結おめでとうございます!(*´ω`)ｵﾒﾃﾞﾄｰ 更新を毎日楽しみにしていたので複雑な気分ですが()毎日楽しませていただいてました。お疲れ様でした! (2019年1月23日 7時) (
レス) id: 9ab5b26630 (このIDを非表示/違反報告)
燐(プロフ) - シルクルさん» ありがとうございます！！嬉しい気持ちでいっつぱいです（涙 頑張ります！！ (2019年1月23日 6時) (レス) id: 6c48c3ca2f (このIDを非表示/違反報告)
amro(プロフ) - 完結お疲れ様でした。最後まで理鶯の異常な所がえがかれてて良かったです(^^) 素敵な作品ありがとうございました。 (2019年1月23日 3時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
シルクル(プロフ) - 燐さん» めちゃくちゃ分かります。彼は根っからの一途というのが私の解釈で、解釈違いが起きてなくてとても嬉しいです！ 短編小説の更新頑張ってください！ 素敵なコメントをありがとうございました！ (2019年1月23日 2時) (レス) id: 53fd95a37d (このIDを非表示/違反報告)
燐(プロフ) - 更新毎回楽しみにしています！！私の最推しはもちろん（？）理鶯さんですストーカー気質という発想がすごいと思いました！！ヤンデレとかもうおぉ。って感じです（伝われ！）これからも応援してます！！ (2019年1月22日 22時) (レス) id: 6c48c3ca2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シルクル | 作成日時：2019年1月7日 0時
