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｢左馬刻が頭下げてきたんですよ｣
何がおかしいのか、入間さんは運転席で突然くすくす笑いながら言った。
後部座席に座る私の隣の毒島さんは穏やかに微笑んでいる。
｢それは、どういう？｣
｢あなたを救いに、ですよ。まぁ、私としてもいい事づくめでしたし、快く了承したんですけどね｣
｢チームリーダーの頼みだ。そう無下にはできんだろう｣
｢ふふ。それもそうですね｣
二人の会話にイマイチ追いつけない私はえっと、と質問する内容を整理する。
が、如何せん頭の良くない私はキャパオーバーしており、うまく考えがまとまらなかった。
｢つまり、あのプライドの塊の左馬刻が私たちにあなたを救うために手を貸してくれと頭を下げたんですよ｣
｢え？ まさか。そんなはずないじゃないですか｣
｢おや、あなたは見かけによらず鈍感なんですねぇ｣
｢まぁ、銃兎。その辺にしてやれ。その先は左馬刻の口からの方が良いだろう｣
｢…それもそうですね｣
私の疑問は消えず、頭の中にうようよと浮かんだままとなった。
｢さ、着きましたよ｣
｢あ、はい。…ここって、左馬刻の事務所ですよね｣
｢えぇ。左馬刻にそう指示されたので｣
｢えっと…送っていただき、ありがとうございました｣
｢また、会いましょうね｣
｢次は小官の料理でもってもてなそう｣
その時はパーティですね、なんて二人で楽しそうに会話をしている。
私はついていけない会話を他所に、会釈して車から出た。
そこにはいつから居たのか、左馬刻の姿があった。
｢…上がれよ｣
彼の言葉に頷き、私は階段を上った。
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シルクル(プロフ) - あすひさん» 彼は不器用ながら彼女を護る男だ、というのが私の解釈なのでそう言って頂けると嬉しいです！ それを微笑ましげに見守る仲間たち、もこれからどんどん出していきますのでお付き合い下さい！ 素敵なコメントをありがとうございました！ (2019年1月18日 4時) (
レス) id: 53fd95a37d (このIDを非表示/違反報告)
あすひ - なんだろう、酷い言葉なはずなのにひとつひとつ愛を感じます…! マットリもこの小説も大好きなので更新頑張ってください！ (2019年1月14日 20時) (レス) id: 886f42f433 (このIDを非表示/違反報告)
シルクル(プロフ) - そらさん» 二つとも見て頂きありがとうございます！ そのようなお言葉が聞けるだなんて思ったもなかったので、感無量です。これからもよろしくお願いします！素敵なコメントをありがとうございました！ (2019年1月14日 2時) (レス) id: 53fd95a37d (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - シルクルさんの書き方はキャラへの愛が伝わってとても好きです...!！この作品も理鶯の作品も更新楽しみにしてます！！ (2019年1月13日 15時) (レス) id: e8e41f4ea7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シルクル | 作成日時：2018年12月16日 22時
