君が１番【さとみ】

＊２ ページ12

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ななもり
〈さとみくんさ、今の関係が嫌なんじゃない？〉


約10分後、ななもりさんの言葉で再開する



さとみ
〈今の関係？〉


ななもり
〈うん
　多分、さとみくんが疲れたなって感じたのは
　彼女さんが考えすぎちゃうことに関してじゃなくて
　彼氏と彼女の関係に関してじゃないかな？〉


さとみ
〈？？〉


ななもり
〈俺はなんとなく、わかったよ
　さとみくんの気持ち〉


さとみ
〈話が全く見えないんですけど･･･汗〉


ななもり
〈きっと自分で気付く方が
　これからのことを考えやすいと思うから
　ヒントだけ言うね〉


さとみ
〈ヒント･･･〉


ななもり
〈うん〉

〈さとみくんは、どうしたいの？〉

〈仲直りしたいとか、
　ご両親に挨拶がしたいとか、そうじゃなくて
　これから彼女さんと、どうしたいの？〉

〈それがわかれば、きっと上手く行くと思うよ〉



さとみ
〈･･･ありがとうございます
　頑張ってみます〉


ななもり
〈さとみくんなら直ぐにわかるよ(^^)b〉







俺はこれから、あいつとどうしたいんだ？



ご両親に挨拶したい

リスナーさん達にも報告したい

出来れば毎日会いたい

水族館にも行きたい








でも、ななもりさん曰く、そうじゃないんだよな？





ななもりさんのLIN○が甦る




《さとみくんさ、今の関係が嫌なんじゃない？》


《さとみくんが疲れたなって感じたのは
　彼女さんが考えすぎちゃうことに関してじゃなくて
　彼氏と彼女の関係に関してじゃないかな？》




俺は･･･あいつの彼氏が嫌なのか？


いや、そんな筈はない


俺はあいつが好きだ


初めて会ったときから、あいつの"特別"になりたかった

１番近くで支えたい

心配性で考えすぎちゃうあいつを安心させたい




そういえば、あいつ言ってたな


『もし認めて貰ったとして
　何かあって別れることになったら
　２人に合わせる顔がない』 って




俺は、絶対に別れない自信がある


でもあいつには、それがない


それは、あいつが俺を嫌いだからじゃなくて



･･････考えすぎちゃうからだ






それを安心させるには、どうすれば･･･









.









「･････････そっか」




わかった




俺が勇気を出せばいいだけの話だったんだ






俺は直ぐにななもりさんにLIN○をいれ、出掛ける支度をした


さとみ
〈やっとわかりました
　ありがとうございました〉


ななもり
〈頑張って！(^^)〉

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