番外編＊担任が推しに変わった瞬間�� ページ34
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ぽん、と頭に何かが乗って、見上げるとそれは大きな掌で。
『...辛かったな』
そんな声に思わず彼を見つめると、...え、嘘でしょ。
信じられない光景に口を開いた。
『...先生泣いて』
『泣いてない』
『いや、泣いて』
『泣いてない』
ぼそっと呟いた言葉が震えていて、彼は片手で目を抑えている。
...え、泣いてるでしょ絶対に
何で誤魔化せると思ったの、というか何で泣いてるの
その、相澤先生の姿が衝撃的すぎて、私の涙はピタリと止まる。
そして、第3のツボが刺さって、私は吹き出した。
これをクラスのみんながみたら、何て言うだろう。
担任が涙ぐんでいて、そして傍らで私が爆笑している。
なんというカオスだ。
『...私、先生には「それは合理的じゃない」って笑われると思ってました』
笑いをこらえながら、未だ下を向いて私以上に落ち込んでいる先生を見下げた。
此方をちらりと見た先生は不機嫌そうに口を開く
『...俺がそんな薄情な人間に見えるか』
『だって、入学早々除籍処分とかいう人ですよ?怖すぎ』
『...それとこれとは話が別だろう』
漸く、涙(相澤先生は全力否定)も止まったのか、顔をあげて、頭を掻く。
気だるげな目にはいつも以上に光がなかった。
なんで
『猫も、大切な家族の一人だろう。』
『...辛かったな、よく頑張った』
そう言った相澤先生に目を見開いて、少しだけ見つめる。
彼の優しい微笑みと、
優しく撫でるその手に、目を細めて少しだけすり寄った。
『...猫だから、誰にも言えなかったんです』
『でも、猫だけど、大事な家族だったんです』
雄英に行くと決めた時、本当は両親に反対されたんだ。「危ないから」「女の子なんだから、ヒーローじゃなくても」って。
生まれて初めてお父さんとお母さんと大喧嘩して、泣いていた私のところにすり寄ってきたのはあの子だった。
...気持ちがわかるんだって思った。
この子は、分かるんだって。
『私、担任が相澤先生でよかったです』
『...何だ急に』
驚いて、目を開いて、でも照れくさそうに顔を隠す先生に笑う。
『だって、こんな風に生徒の猫のことで泣ける先生、他にいないでしょ?』
『...俺は泣いてない』
まだ言うのか。
そんな先生を見て、又も笑みを零した。
勢いよく椅子から立ち上がり、隣に置いた鞄を手に持った。
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出水紫苑 - 爆豪ぉぉぉぉおぉおぉぉお！！！ (2023年2月22日 16時) (
レス) @page23 id: 461bd7d92a (このIDを非表示/違反報告)
ももたろう(プロフ) - 本当に好きです.........最高すぎます(´TωT｀)心がぎゅうるんってなって（語彙力）涙なしでは見られませんでしたぁぁぁ(´；ω；｀) (2022年5月20日 22時) (レス) @page28 id: 8a120375b5 (このIDを非表示/違反報告)
隣の緑 - お、推しが、爆豪派閥が尊い！aya様、貴女は、神様ですか？ (2021年8月3日 13時) (レス) id: 01d7461e9f (このIDを非表示/違反報告)
しょう - 感動して涙出ました。 (2021年7月18日 23時) (レス) id: 427116d3c5 (このIDを非表示/違反報告)
ニナ(プロフ) - さ、最推しと付き合ってくれてありがとうございます、、。まじでこの小説好きです。出てくる人みんな好きすぎて尊いですありがとうございました。 (2021年3月9日 0時) (レス) id: fec159ffdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aya | 作成日時：2020年4月23日 19時
