番外編＊担任が推しに変わった瞬間�� ページ33
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たじたじ、と私を見つめた先生が口を開く。
『...何か、悩み事でもあるのか』
『え?』
『何かあるから、そんなことになっているんだろう』
そんな言葉に驚いて、何も言えなくて。私は口を開けたまま先生をぼーっと見つめた。
私の目線に気が付いた彼は、居心地悪そうに視線を外す。
『...俺に言いにくいことなら、他の生徒にでも相談すると良い。』
『彼奴等なら、何かいい感じの事言ってくれんだろ』
不器用に、そう告げて。
そんな姿に又驚いて、
それがおかしくておかしくて
『...っふ』
軽く、笑いを零す。
そんな私の姿に眉をひそめて、此方を軽く睨む先生。
『何で笑うんだ』
『い、いや、っふ、ちょっとおかしくて』
『何がおかしいんだ、言ってみろ』
『いや、無理ですぶふっ』
笑うな、と怒られても、未だ笑い続ける私に愛想をつかしたのか諦めたのか。先生は何も言わなくなって、ちょっと不機嫌そうに腕を組んでそっぽを向いた。
そんな不貞腐れたような姿がまたまたツボに入って。
『ッはぁおかしい』
数分間、ツボに刺さりまくって笑い続けて、漸くそれが収まった。
こみ上げてくる笑みをこらえるのはなんともきつい。
訝し気に此方を見つめる先生に向き合うと私は口を開いた。
『実はですね...』
なんだなんだと、こちらを見つめる先生に、目線を下げた。
『昨日、実家から電話がありまして...』
『実家...？』
『はい、...内容がちょっと』
『...どうしたんだ』
「実家」という強ワードを聞いて、只事ではないと思ったのだろう。
先生の言葉に、姿勢に熱が入る。
そんな姿に一つ溜息をついて、ぎゅっと拳を握った。
『...実家で、私。猫飼ってたんです』
『その子が、昨日亡くなっちゃって、。電話はそういうことだったんですけど』
『...生まれた時から一緒にいる子で、最期に一緒に居てられなかったのが、悔しくて、辛くて』
「そんなこと」と言って、彼は笑うだろうか。
たかが猫、だが私にとってはされど猫なのだ。
生まれた時から傍にいて、言わば兄弟のような、大事な存在、
寿命があるのは分かってる、仕方がないのは分かってる。
でもどうしても
『...傍にいてあげたかった』
ぽろっと流した涙を、右手でふった。
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出水紫苑 - 爆豪ぉぉぉぉおぉおぉぉお！！！ (2023年2月22日 16時) (
レス) @page23 id: 461bd7d92a (このIDを非表示/違反報告)
ももたろう(プロフ) - 本当に好きです.........最高すぎます(´TωT｀)心がぎゅうるんってなって（語彙力）涙なしでは見られませんでしたぁぁぁ(´；ω；｀) (2022年5月20日 22時) (レス) @page28 id: 8a120375b5 (このIDを非表示/違反報告)
隣の緑 - お、推しが、爆豪派閥が尊い！aya様、貴女は、神様ですか？ (2021年8月3日 13時) (レス) id: 01d7461e9f (このIDを非表示/違反報告)
しょう - 感動して涙出ました。 (2021年7月18日 23時) (レス) id: 427116d3c5 (このIDを非表示/違反報告)
ニナ(プロフ) - さ、最推しと付き合ってくれてありがとうございます、、。まじでこの小説好きです。出てくる人みんな好きすぎて尊いですありがとうございました。 (2021年3月9日 0時) (レス) id: fec159ffdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aya | 作成日時：2020年4月23日 19時
