アイスクリーム�� ページ13
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
範太に背中を押され、走り出したはいいものの私は一体これからどうするつもりなのだろう。
走り続けるのもつらくなって、息が上がる。
先程の静かな雰囲気から一転、お祭りモードの楽しそうな声があちらこちらで聞こえた。
私みたいに、息を切らして一人ぼっちで歩いている人なんて一人も見当たらない。
他の3人は一緒にいるはずだけど、そこから私はどうやって気持ちを伝えるのか。
その考えは纏まる兆しを見せないが、取り敢えず皆を見つけなければ始まらない
その一心で、首を必死に振って、きょろきょろと辺りを見渡した。
人混みに流されそうになるが、必死に踏ん張って、なんとか踊り場のようなとこをに辿りつく。
今年の文化祭は入場できる人は限られているはずなのに、人が多い。これが雄英、さすが...
とそこで私はポケットに入っていたあるものの存在に気が付く。
すぐさまそれを取り出して、ホームボタンを押した。
......なんで携帯あること気が付かなかったんだろう、しっかりしろ現代っ子。
ぴかっと光って、ホーム画面に切り替わる。
この前みたいに充電がないだなんてヘマはしていない。
電話帳を開いて、必死に皆の番号を探す。
順番的には、電気の名前が一番早いはず......
と、その時だった。
『...あれ、なんでお前こんなとこにいんの？』
聞き覚えのある声
画面にスライドさせていた指をピタリと止めて、声が聞こえたほうを見る。
『電気......』
ほんの1時間くらいあってないだけなのに、何だか久しぶりと言いたくなる。
手にアイスクリームを持った彼はいつもの調子でこちらに向かってきた、先程のことはあまり気にしていないみたい。
『...、あれお前、瀬呂は？』
彼のそんな質問に、びくりと肩を震わせた。
何て言えばいいのか分からなくて、俯いていると電気はぽんっと私の頭に手を置いた。
『ま、どっか座れるとこ行こうぜ』
顔をあげて彼の笑顔を見ると何処か安心して、私は少しだけ微笑んで、頷いた。
『...アイス私も食べたい』
『流石食い意地張ってんな』
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
コメント欄が瀬呂君の名前で溢れていて嬉しくなりました(((
私失恋シーンとか大体失恋ソング流しながら書くんですけど、今回ばかりは胸が痛すぎて途中で止めました、本当辛い(((
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1427人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
出水紫苑 - 爆豪ぉぉぉぉおぉおぉぉお！！！ (2023年2月22日 16時) (
レス) @page23 id: 461bd7d92a (このIDを非表示/違反報告)
ももたろう(プロフ) - 本当に好きです.........最高すぎます(´TωT｀)心がぎゅうるんってなって（語彙力）涙なしでは見られませんでしたぁぁぁ(´；ω；｀) (2022年5月20日 22時) (レス) @page28 id: 8a120375b5 (このIDを非表示/違反報告)
隣の緑 - お、推しが、爆豪派閥が尊い！aya様、貴女は、神様ですか？ (2021年8月3日 13時) (レス) id: 01d7461e9f (このIDを非表示/違反報告)
しょう - 感動して涙出ました。 (2021年7月18日 23時) (レス) id: 427116d3c5 (このIDを非表示/違反報告)
ニナ(プロフ) - さ、最推しと付き合ってくれてありがとうございます、、。まじでこの小説好きです。出てくる人みんな好きすぎて尊いですありがとうございました。 (2021年3月9日 0時) (レス) id: fec159ffdc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：aya | 作成日時：2020年4月23日 19時
