番外編第拾陸話 ページ36
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【銀時side】
ある日の昼下がり、
何時も道理、依頼も仕事もねェ中、ただぷらぷらと町を歩いていた時。
目の前に、黒い隊服を着ている奴を捉えて、そのまま見つめた。
「お久しぶりでさァ、旦那。」
「久しぶりだねぇ、沖田君。」
むかつく程のサラサラストレート、栗色野郎。
そいつは暫しの沈黙のあと、ゆっくりと口を開き、俺を睨みつけた。
「__隙さえあれば、彼奴のこと奪いにいくんで。精々首洗って待っててくだせェ。」
にやりと笑う目の前の男。
自分の気持ちを隠そうともしない、その言葉に思わずはっ、と笑う。
「__隙なんて見せるかよ、奪えるもんなら奪ってみやがれ。」
俺の言葉に少しだけ笑みを見せた彼奴は、俺の隣を通り過ぎて、離れていく。
その足音を耳で聞きながら俺もくくくと笑う。
怖えーなァ、お巡りさんてのは。
殺気が駄々洩れだぜ、クソガキ。
俺も足を進めた。
「___あ、銀さん!」
取り敢えず今は、
「__おう。」
目の前にいるこの馬鹿を奪われねぇよう、大切にするしかねぇってこった。
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キョン - ものすごく切なくてキュンともして、胸が忙しかったです笑。素敵な小説でした! (2021年2月1日 0時) (レス) id: 9b42d96c55 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - こういう設定大好きです…!最高でした。 (2020年8月28日 13時) (レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
stereogirl(プロフ) - 沖田落ち希望です!更に言えば、これ以外の沖田落ちもぜひお願いしたく!!よろしくお願い致します! (2019年2月17日 10時) (レス) id: ebd32c96af (このIDを非表示/違反報告)
まち(プロフ) - 完結おめでとうございます!続きが気になって、毎日更新が楽しみでした。どっちも見てみたいですが、沖田にも幸せになって欲しいので、是非是非沖田落ちを見てみたいです。次の更新も楽しみにしてます。頑張ってください! (2019年2月17日 9時) (レス) id: e579f7a559 (このIDを非表示/違反報告)
み - 沖田さん落ちが見てみたいです…! (2019年2月17日 5時) (レス) id: 26728df984 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aya | 作成日時:2019年2月13日 20時