【銀魂】浮 気 症 ３

番外編第拾伍話 ページ35

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彼奴の為に、彼奴の幸せの為に身を引こうだなんて、考えちゃいねェ。




そんな大層な男じゃない。




そこまで俺は綺麗じゃねェ。




結局俺が嫌われないために、これ以上傷つかないために、身を引いたまでのこと。







あーでも、くそ。






「＿＿＿まじ、むかつきまさァ。」






銀髪の彼奴を思い出して、思わず吹き出す。


何で、あのちゃらんぽらんの野郎なんだ。



家賃も給料も払わねェ、



仕事は不定期だし、結婚なんてした日にはヒモ夫になるなんて目に見えてらァ。



まあ、面はそこそこだが、




俺のが公務員で給与もしっかりしてるし、将来は安泰。




面構えも剣の腕も何もかも旦那に負けてねェ。




おまけにサラサラストレート、完璧だろィ？







だから







＿＿＿＿もし、旦那が彼奴を泣かせるようなことがあれば、その時は、その時こそは







「奪い返してやらァ。」







完璧な俺が、また、お前を奪ってやるよ。



それまで精々、奪われないよう気を付けるこったァ、旦那。

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