【銀魂】浮 気 症 ３

番外編第陀話 ページ25

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿





歪んだ笑みにおもわずさっと距離をとる。






「何逃げてんの？」






にやにや笑いながら近づいてくる旦那。








「いや、え、ちょ、」






旦那が近づくたびに私は旦那から離れる。






まって、まってまって！！




怖い！笑顔が怖い！なんか後ろに黒いものが見える！まってまじで！！！




近づく、離れる、近づく、離れる、ちかづ...





そんなやりとりを数分続けたのち、ついに







「つーかまーえたァ。」





「ヒィィィィィ！！！」








私は旦那に抱きあげられるようにして捕まる。





あの笑顔のまま、私の顔をじっと見る、近い近い近い！顔近い！






待って何する気だこの野郎、とぎゅっと目をつぶる






そして、






「名前で呼んで。」








次に聞こえた旦那の声に思わず目を開ける。







え？







抱き上げていた旦那は私のことを下ろすと頭をかいた







「お前の、旦那呼びも別に嫌いじゃねーんだけどよ。」







付き合ってんだろ、俺らは、と照れたようにこちらを横目で見る。






まって、何この可愛い生物。





いとおしすぎる。

番外編第捌話→←番外編第陸話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す