【銀魂】浮 気 症 ３

番外編第肆話 ページ22

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿





＿＿＿...否、飛び出そうとした、んだけども









「お前、待てって！」









万事屋の玄関先で、旦那に腕を掴まれて、あっという間に包囲される。








暴れてみるけど、力が強すぎてどうにもならない。







「はなして！！」






言い訳なんか聞きたくない！という意を込めて思いっきり旦那を睨みつける。
別れ話をするのなら、抱きしめたり、引き留めたりしないでよ。







「だから、誤解だって言ってんだろ！！」







「何が誤解なのよ！！どう考えても現行犯で」







現行犯でしょ！そう叫ぶはずだった言葉は





柔らかい唇に邪魔されて、





発音することはできなくて。









ゆっくり、離れる唇におとなしくなった私。








「だから、俺の話を聞けって。」








旦那がそう言ったその時だった。








「あのー。」







と居間から顔を出したさっきの女の人と新八君





女の人はなにやら笑っていて、新八君は顔を真っ赤にしている。





「...坂田さん、もう話してもらって構いませんよ。」








優しい言葉でそう告げたあの女の人






あー、そうですか、と頭をかく旦那。






私は訳も分からず、二人の顔を交互に見ることしかできなかった。

番外編第伍話→←番外編第参話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す