番外編第弐話 ページ20
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屯所を出て、万事屋に向けて走り出す。
綺麗な青空、肌をさす寒気、白い息
少し冷静になった頭で
あー、仕事投げ出して何をやってるんだ私は
と考えた。
旦那が二股なんかする奴じゃないってことは分かっているんだ。
あの優しい人がそんなことするはずないってわかってる。
でも、でも
頭で分かっていても、やっぱり気になるし、知りたい。
旦那のことは私が一番知っていたいし
彼の隣にいるのは私がいい。
なんて、
「いや、私旦那のこと好きすぎ。」
旦那が聞いたらきっと少し照れた顔で笑って、からかって...
そこまで考えて、頭の中の煩悩を振り払うように頭を振って、
万事屋までの足を速めたのだった。
____________...
「や、っと、、着いた...。」
万事屋銀ちゃん、という看板を見上げたぜーぜー、と肩で息をする。
一応、真選組の隊士だから体力はあるほうだと思ってたんだけど
自分が思っていたより体力がなく、少しばかり落ち込んだ。
明日から走ろうかな、なんて考えて階段をのぼって
何時ものように玄関をノックする。
「あれ?(人1)さん?」
はいはい、という声が聞こえて玄関から顔を出したのはやっぱり新八君だった。
「旦那、いる?」
少しだけ落ち着いた息
新八君に問いかける。
新八君の後ろに旦那の靴があるのが見えて
旦那が家にいることを確認。なんて思ってたら
「あー、すいません。銀さん今日も野暮用で...。」
そういう新八君に
かちん、と私の中で何かが切れた気がした。
「はあ?」
あ、
私、こんな低い声出せたんだ
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キョン - ものすごく切なくてキュンともして、胸が忙しかったです笑。素敵な小説でした! (2021年2月1日 0時) (レス) id: 9b42d96c55 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - こういう設定大好きです…!最高でした。 (2020年8月28日 13時) (レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
stereogirl(プロフ) - 沖田落ち希望です!更に言えば、これ以外の沖田落ちもぜひお願いしたく!!よろしくお願い致します! (2019年2月17日 10時) (レス) id: ebd32c96af (このIDを非表示/違反報告)
まち(プロフ) - 完結おめでとうございます!続きが気になって、毎日更新が楽しみでした。どっちも見てみたいですが、沖田にも幸せになって欲しいので、是非是非沖田落ちを見てみたいです。次の更新も楽しみにしてます。頑張ってください! (2019年2月17日 9時) (レス) id: e579f7a559 (このIDを非表示/違反報告)
み - 沖田さん落ちが見てみたいです…! (2019年2月17日 5時) (レス) id: 26728df984 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aya | 作成日時:2019年2月13日 20時