雨 ページ4
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ザアザアと雨がしきりに降り注ぐ景色
『……やってしまった』
私はポツン、と未だ靴箱にいた。
今日は寝坊してしまったから朝の天気予報を見ていなかった、そして、放課後は相澤先生とお話をしていたからいつものみんなに置いていかれてしまった。
……つまり、傘がない。
『……走るしかない？まさか』
ここから寮までそんなに離れていないとはいえ、この大雨の中傘無しで出て言ったら帰る頃にはびしょびしょだろう。
きっとこの大雨ならば傘ありでもきつい。
だけれども、走って帰る以外の方法を私は思いつかない。
うーん、と頭を抱えたその時、神に近い救世主の声が聞こえた。
『あれ、A。お前まだ居たのか』
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『いやあ、ほんとに助かったありがとう！！』
黒い大きな傘を持つ鋭児郎が『天気予報くらい確認しろよ』と苦笑した。
たまたま自主練をしていた鋭児郎は私と帰るタイミングがうまい具合に被ったようで、先程まで運がないと思っていたが、神様は救世主を残していてくれたらしい。
『なんの自主練？』
『んー、硬化の強度あげ』
『頑張るなあ。』
鋭児郎はよく自分の個性を地味だ地味だと批判するけど、私はあんまりそうは思わない。
実際、最前で闘えるって凄い強みじゃない？
『お前は？なんでこんな遅いんだ？』
『相澤先生とお話してた♡』
『……程々にな』
なんとも言えない表情の鋭児郎を見て見ぬふりして、私は前を向く。
『私もちゃんとしなきゃなぁ』
『お前、インターン先どうすんだ？』
『一応、シンリンカムイから指名来てたからそこかな』
『あー、お前の個性植物操る系だもんな』
頑張れよ、と言われる。
先程まで大雨だったのが少しだけ弱まってポツポツという音に変わる。
『あ！！！！鋭児郎見て！！！』
『ん？』
私が見つけたのは紫陽花だった。
もう初夏も終わりに近いがまだ咲いていたのだ。
『綺麗だな』と鋭児郎は一言言った。
紫と青の中間のような色をした紫陽花を個性を少しだけ使って色変わりさせる。寒色から暖色に
『今日さ、私運悪い日だなって思ってたの。』
唐突に変なことを言い出した私の顔を鋭児郎が覗いたのがわかった。
『でも、案外そうじゃないかも。』
『相澤先生とお話できたし、鋭児郎と帰れたし、紫陽花も見れたしね。』
私が言うと、鋭児郎は優しく笑ってくれる
雨の日は案外いい日だ。
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aya(プロフ) - (・ー・)さん» あああもう嬉しいです(;_;)こんな妄想小説が1番でいいんですか！？！？！？めっちゃ嬉しいです、本当に見つけてくださってありがとうございます(;_;)(;_;) (2020年4月7日 21時) (
レス) id: 3b62513bd4 (このIDを非表示/違反報告)
(・ー・) - 更新ありがとうございます！ 今まで読んでいた夢小説の中でこの小説が一番好きなんですよ！しかもこの小説は私の推しばっかりで本当に見つけてよかったなとおもっています♪ これからも頑張ってください*^^* (2020年4月7日 20時) (レス) id: bfc3f52eee (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 羽さん» あああわかりみが深すぎます瀬呂くんに1回はまると抜け出せませんよね！？((((これからも瀬呂くんにキュンキュンして頂けたら幸いですヽ(^0^)ﾉ (2020年4月7日 17時) (レス) id: f1d7a05c02 (このIDを非表示/違反報告)
羽(プロフ) - 毎回楽しませて頂いてます！とっても面白くてキュンキュンします！！瀬呂くんがかっこよすぎてもう辛いです笑笑 (2020年4月7日 17時) (レス) id: da11f27698 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - リョンリョンさん» ええええ！？！？数あるヒロアカの神作品の中で1番ですか！？！？！？嬉しすぎて吐血しそうです((ありがとうございます泣 (2020年4月7日 17時) (レス) id: f1d7a05c02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aya | 作成日時：2020年3月30日 15時
