オレを好きになってよ。3【手嶋純太】

You gotta love it 13. ページ13

ユリside.




「パーマ ちょっと」






昼休み。




３年教室に乗り込んでって、
イスに座って机に頬杖ついて窓の外を眺める
パーマの所真ん前まで行って声をかける。








「‥え、佐々木、さん」




「いいから、来て」




くいっ、と顎で教室から出るよう促した。


















_________________________________...**



「‥何かなぁ、佐々木さん」



「ユリでいいわよ。 あんたあたしの事も全部

知ってて嘘ついてたでしょ」








人通りの少ない階段。



人目を避け話すにはもってこいの場所。
















「‥‥そう。 ならいいや。

‥‥‥で？何の用だよ」






「Aから聞いた。

‥‥ありがと、A助けてくれたんでしょ」





「別に」





「あんたさぁ、昔Aにべったりだったよね

弱虫だし泣き虫だし‥‥」



「っせッ!!!!!!!」







「あんたさ、元カノと関係続けてんだって？

Aの事好きなんでしょ? だーいすきなんでしょ」





「お前は相変わらずうっせーなぁ」




「なんですって!?!?」







「あいつに言われたんだよ。

もっと相手に寄り添ってあげて。 って」





「そんなの強がりでしょ。 あの子だよ？」







Aもこいつも変に気が強いっていうか。


素直じゃないっていうか。








「てか、いーの？ Aが他の男と一緒になって

心から喜べる？」






「‥‥‥‥」





「Aの幸せ願えるなら、もうその元カノとやらと

お幸せになって〜〜」







背を向けて、片手を挙げて階段を降りる。










「‥意気地なしパーマめ」











「無理だ!!!! 喜べる訳ねーだろバカかよっ」






後ろから突然の叫び声‥に近い程の声量に
驚いたけど、





「じゃ、行ってやんなよ」




ニッと笑うと





「‥お前さ、可愛いキャラじゃねーよな？

どっちかってーとゴリゴリキャ‥‥」



「‥‥あ？」





「‥なんでもねっス‥」








階段を駆け下りてった。





うんうん、それでよろしい。



あたしの可愛い可愛いAには
幸せになってもらわなくっちゃね。

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