オレを好きになってよ。【手嶋純太】

Who is chosen?31. ページ31

【手嶋side.】




今思えば。


あれは偶然なんかじゃなくて

必然で。



そうなる運命だったんじゃないか。


ってさえ思えた。













オレは弱い。


才能もない‥凡人だ。



天才‥エリートにゃ勝てやしない。





だから。

努力するしかない。






3年生が引退して

金城さんからキャプテンを

受け継いだんだ。







キャプテンとして。


いち、クライマーとして。


男としてやってやるさ。





でも、

プレッシャーがハンパない。




不安で押しつぶされそうになる時がある。




いつもオレの中で何かが張り詰めていて

とにかく焦っていた。










‥そんな時。






______ドンッ、






「っぶ、」



「っおっと」











‥‥‥‥‥‥君と再会した。








いやぁ、びっくりしたよ、

あの時はほんとに。





まさかこんなところで再会するとは

思ってもないからなぁ‥





見てすぐにわかったよ


変わらない。

何にも変わってない。





思わず抱きしめそうになった。



‥けど、抑えた。





オレはすげー、嬉しかった。

また逢えたんだ。






‥‥でも、お前は


忘れちゃってた。






‥チクリ。


心が痛んだ。






そりゃ、そうだよな。


あれから何年も経ってんだ。


忘れちゃってる。


お前の中でオレは初めましての人。

お前の瞳に映るオレは知らない人。





でも、オレは忘れない、

忘れた事なんて一度もない。





‥これは、運命かもしれない。


‥いや、そうさ。




こんなチャンス逃すわけにいかない。





だからオレは。















「______こいつ、

今日からウチのマネだから」








切れた細い糸を紡ぐ様に、

無理やり紡ぐしかないと思ったから。






強引に繋がりを作ろうとした。



2度と離したくなんてないから。






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たくさんのお気に入り、コメントなど
有り難いですこんな妄想にお付き合いいただき
誠に有り難うございますm(_ _)m
少し強引ですがこちらから手嶋side書かせて
いただきます。 よろしくお願いします。

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