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あれからあまり会話はないまま、先生のマンションに着いた。
何で私、先生の言う通りにしてるんだっけ…
今すぐ逃げ出したらどうなるかな…
不登校になれば会わなくても済む？
そもそも何で私なんだろう…
「A、着いたよ。降りようか」
「先生、私やっぱり…」
「怖くなっちゃった？」
思いがけない優しい言葉に安心して涙が出てきて、声にならないからひたすら頷いた。
「わかってるから、大丈夫だよ。とりあえず行こうか。」
頭を優しく撫でられ、安心して手を繋いで部屋に入った。
先生のお部屋は白と黒を基調としたシンプルなお部屋だった。
「適当に座って。何飲む？お茶か紅茶かコーヒー。」
「…お茶をいただきたいです」
「よし。じゃあ待ってて」
ソファに座って広い部屋を見渡す。
寝室のドアが開いていて、中のベッドが見えて思わず立ち上がる。
「…っ！」
やっぱり怖い。帰りたい。
対面キッチンだから、立ち上がった私に先生が驚いてる。
「どうかした？」
「か、帰りたい、です…」
「どうして？」
どうしてって…
「…とりあえずお茶飲もうか」
そうだよね、せっかく淹れてくれてるんだから、飲んでから帰ろう。
緊張のせいか、喉もカラカラだし。
立ち上がったから部屋の隅にあるデスクが目にはいる。
「…テストがあるんですか？」
「うん。簡単なやつだよ。」
やだな…最近勉強できてないし。
「答え、見せてあげようか」
えっ？！
「だ、だめですよ…」
「はは。ダメだな俺。すぐAのこと甘やかしたくなっちゃうな」
ちょっとくすぐったい。
「…でもAはそんなに勉強しなくてもいいよ。卒業したら俺と結婚するし。」
…え？
「Aのことは俺が一生面倒見るし、Aはただ俺の側にいて、笑っていてくれればいいから。」
「そんなの…」
絶対やだ。
「働くのもダメ。心配だから。一歩も部屋から出ないで」
テーブルの上にお茶が置かれた。
「どうぞ」
「…いただきます」
先生は向かいに座ってコーヒーを飲む。
私も座ってお茶を飲んだ。
「…飲んだらもう帰ります」
頑張ってそう言うと、先生は意外にも優しく微笑んだ。
「うん。わかったから、とりあえず全部飲んで」
「…はい」
良かった。飲んだら帰ろう。
じっと見つめてくる先生が気になるけど、目が合うと気まずいから見ないように一気に飲み干した。
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ayachoko(プロフ) - あずきさん» あずき様、まだ読んでいて下さって嬉しいです(T^T)実はこの後の展開にかなり迷ってます(>_<)可哀想すぎるかな、とか…(;_;)楽しみにして下さって感謝です！ありがとうございます(*^^*) (2017年4月16日 6時) (
レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
あずき(プロフ) - 相変わらずツッコミながら読んでます（笑）わーついに部屋に…！どうなるのでしょう。更新楽しみにしてますね♪ (2017年4月16日 0時) (レス) id: dc6b6c7204 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayachoko
| 作成日時：2017年4月10日 18時
