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「イルカのパフォーマンスはお昼からみたいだから先にご飯食べようか」
先生がパンフレットを見ながら「サメ肉のステーキだって(笑)A食べる？」って笑ってる。
い、言わなきゃ。
「あ、あの、私実はサンドイッチ作ってきたんです…」
「え？」
作って来なきゃ良かった。
だって並んでるレストランはどこもすごく美味しそう。
先生もひいてるのか固まってるし。
じわっ。
うう、泣きそう。
下を向いてるとふんわりと抱きしめられた。
「作ってきてくれたの？すげぇ嬉しい。」
喜んでくれてる。良かった。
「俺、こんな幸せでいいのかな」
抱きしめられる力が強くなる。
「先生…？」
「…あ、悪い。苦しかった？」
「いえ…」
苦しそうなのは先生。
どうしてそんなに私に執着するんだろう。
私がその答えを知るのは、まだ先の話。
「美味しい！」
「ありがとうございます…」
良かった。
まあ、サンドイッチは失敗しようがないしね。
ロビーでは他にも親子で来ている人達がお弁当を広げている。
「俺らも子どもができたらさ、ああやってお弁当持ってまたここで食べようか」
眩しい笑顔ですが、聞いているこっちは冷や汗。
先生との未来が勝手に決まってしまってる…。
「そ、そうデスネ…」
怖いから否定はしないけど。
イルカのパフォーマンスを見るために観客席へ。
「日本一でかいプールだって。すごいな」
「すごいですね」
パフォーマンスが始まって、音楽に合わせてイルカ達が飛び跳ねたり芸をしたりで、観客席は盛り上がった。
私もすごく楽しくて、手を叩いたり笑ったり。
水族館に来て良かったって思った。
「A、楽しかった？」
「はい！すっごく楽しかったです！」
「良かった」
「先生、ありがとうございます。連れてきていただいて…」
「こちらこそありがとう」
「え？」
「一緒に過ごしてくれて」
先生は笑ってるのに、瞳がどこか不安げで。
どうしたらいいかわからなかった。
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ayachoko(プロフ) - あずきさん» あずき様、まだ読んでいて下さって嬉しいです(T^T)実はこの後の展開にかなり迷ってます(>_<)可哀想すぎるかな、とか…(;_;)楽しみにして下さって感謝です！ありがとうございます(*^^*) (2017年4月16日 6時) (
レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
あずき(プロフ) - 相変わらずツッコミながら読んでます（笑）わーついに部屋に…！どうなるのでしょう。更新楽しみにしてますね♪ (2017年4月16日 0時) (レス) id: dc6b6c7204 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayachoko
| 作成日時：2017年4月10日 18時
