溺愛ロジック 3

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玉森side

「はよ〜」

「玉っ！来て来て！」

朝っぱらから元気だな、宮田は。

男が集まってるむさ苦しい場所へ連れてかれる。

「誰が可愛い？」

男子高生あるあるの、アイドルのグラビアページみて誰が可愛いか言うお決まりのやつ。

「ん〜…これ」

指差すとみんなに「やっぱりな〜」って言われる俺。

「なんだよ」

「この子さぁ、広瀬に似てるよな！」

え。さっきはちゃんと見てなかったからマジマジと見る。

…ほんとだ。顔のバランスと目のでかさが似てるけど、何より髪型が一緒だからそこまでそっくりじゃないのに、似てる。

「広瀬、水着きたらこんなんか〜」って盛り上がる野郎どもから雑誌を奪う。

「やめろ。変な想像すんな」

「おい、返せよ」

「もうこの子見るの禁止。つーか、こいつはAじゃない。」

「玉森もうやったの？」

…それを言われると辛い。

「まあ…」

宮田だけはわかるのか、憐れみの顔で見てくる。その目、やめろ。

「んならいいじゃん！想像くらいさせろ！」

雑誌を奪われた。…まあ、Aじゃないんだし、いっか。

「ほら、この笑顔とかさ、似すぎ(笑)」なんて、俺をそっちのけで盛り上がってやがる。

モヤモヤ。

教室に入り、Aのもとへ。

キョロキョロしてから「玉森くん、おはよう」ってニコっとするA。藤ヶ谷はまだいない。

ほんとだ。確かに笑顔が似てる。

「…お前、髪切れよ」

「えっ！何で？！」

「変だから」

ショックを受けてるA。「ほらぁ」って舞原が意味わからん賛同をした。

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