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北山side
「真理子先生」
うっとおしそうに振り向く真理子先生。
広瀬だったら声かけたら喜んで「はいっ!」って言うのにな。昨日だって小さく手振ったのにブンブン手振ってきてたし。
「…何ですか?ニヤニヤしてないで早く話して下さい」
「あ、すいません。あの、音楽室のピアノって借りれます?」
「何時間目ですか?」
「いや、授業とかじゃなくて個人的に…」
怪訝な顔をされる。
「第2音楽室なら課外の時くらいしか使わないからいいですよ」
ラッキー。
「あざーっす」
喜んでくれるかわかんねえけど、ちょっとやってみるか。
…でも少し練習してからだな(笑)
「ピアノで何すんの」
藤ヶ谷がいつのまにか近くに来ていた。
真理子先生のお色気スイッチ、オン。足を組む真理子先生。お、いいねえ♪目の保養だわ。…肝心の藤ヶ谷は全く無関心だけど。
「藤ヶ谷先生も良かったらピアノ弾かれます?私が丁寧に教えますよ」
それなら俺に教えてくれ。
「いや、演奏を聴く方が向いてるので。」
苦笑いの藤ヶ谷。
「それより北山、ピアノ弾くの?一人で?何で?」
俺のピアノ事情に滅茶苦茶食いついてくるな。
「フフ、藤ヶ谷先生ほんと北山先生大好きですね」って真理子先生。気持ち悪いわ。
「ふふん、秘密〜♪」
「…」
こわっ。無言で睨まれた。
「ちょっと猫ふんじゃったを久々に練習したくて」
俺の答えに拍子抜けした藤ヶ谷は、珍しく思いきり笑い、そんなレアな藤ヶ谷をうっとり見つめる真理子先生。
…なんだこれ。
まあ、上手いこと話終わらせれて良かった。
まさか広瀬のご機嫌を取るためなんて、恥ずかしすぎて言えねぇし。
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ayachoko(プロフ) - あずきさん» あずき様、まだ読んでいて下さって嬉しいです(T^T)実はこの後の展開にかなり迷ってます(>_<)可哀想すぎるかな、とか…(;_;)楽しみにして下さって感謝です!ありがとうございます(*^^*) (2017年4月16日 6時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
あずき(プロフ) - 相変わらずツッコミながら読んでます(笑)わーついに部屋に…!どうなるのでしょう。更新楽しみにしてますね♪ (2017年4月16日 0時) (レス) id: dc6b6c7204 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ayachoko | 作成日時:2017年4月10日 18時