溺愛ロジック 2

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朝。

校門に着いてどきっとした。

北山先生が立ってる。

「今日風紀の日じゃないでしょ〜」って生徒にブーブー言われてる(笑)

「うるせ〜、今日はあいさつ運動だ！ほら、挨拶しろ！」

「朝からうるさい〜」

「なんだとこのやろう」

北山先生は誰とでもああやってじゃれるのね。

私もその他大勢の一人かぁ…

何となく気まずくて早足で通り抜けた。


教室に着くと橘さん達発見。

「橘さん、おはよう！昨日はほんとにごめんね…」

「ううん！玉森くん達と遊べたから良かったよ」

「あの、また誘って欲しいです…」

どきどき…

「もちろんだよっ！また遊ぼうね、
Aちゃん！」

名前呼び嬉しい(泣)

すると後ろからぎゅっと抱きしめられて、振り返るとゆりちゃんだった。

「Aちゃん…」

不安そうに私を見上げるゆりちゃん。

「どうしたの？何かあった？」

ゆりちゃんが元気ないと心配だよ。

ゆりちゃんが来るといつも向こうに行っちゃう橘さん達。

切ない…

「ねぇ、Aちゃんは私のだよ」

うるうるした瞳で見つめられてドキッとしてしまう。か、可愛い！

ゆりちゃんを抱きしめ返す私。

「うんっ！私ゆりちゃんのだよ！」

彼氏になってあげるよ。
可愛いゆりちゃんを守るのだ。

すると突然腕を引っ張られて、私はいつのまにか玉森くんの腕の中。

「Aは俺のだし」

いきなり作戦実行の玉森くんに戸惑い、暴れるけど解放されない(泣)

「えぇっ？Aちゃん達、付き合ってるの？！」

ゆ、ゆりちゃん、声大きい！そして違うから！

男子達にはやし立てられて、「どーもどーも」なんておバカなことを言ってる玉森くん。

「昨日、保健室でAちゃんと玉森くん、なんかいい雰囲気だったもんね♪」

「ゆ、ゆりちゃん！」

「ばか舞原。それは言うな」

「ほんとなのかよ(笑)」って教室は朝から盛り上がっちゃってる。

教室のドアが開いた。

「こら〜っ！廊下までバカ騒ぎが聞こえてんぞ！」

北山先生だ。

「先生〜！玉森と広瀬が昨日保健室でやらしいことしてました〜(笑)」って男子達。

「はぁ？！」

北山先生に誤解された。ショック。もう泣きたい。

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