溺愛ロジック 2

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玉森side

あ〜、イラつく。

なんだあれ。藤ヶ谷の言いなりじゃん。

ばかA。

「玉〜、待ってよ！」

宮田が慌てて追っかけてきた。後から続いて橘と大林。

やべ、忘れてたわ。

「あ〜、悪い。」

「びっくりしちゃったよ、玉森くんいきなり歩き出しちゃうから」

「ごめん」

「ううん！大丈夫！じゃあどこ行く？」

Aいないんじゃめんどくさいけど、そういう訳にはいかないから、適当に遊んだ。

腹が減ったからマックに入ることになった。

怒りに任せて宮田に奢らせたビックマックを平らげる俺を見て宮田は嬉しそうに笑った。

食いもんで機嫌をとったつもりか。

…まぁちょっと機嫌良くなったけどな。

「Aちゃんってすごい藤ヶ谷先生に気に入られてるよね」

「ね。あんなに生徒に自分から構うの、今までなかったもんね」

けど橘と大林の話にまた苛々してしまう。

「好みのタイプなんじゃねぇの？変態教師が」

「た、玉〜(笑)」

宮田がなだめてくる。

「玉森くんってAちゃんが好きなの？」

「違う。あいつが俺のこと好きなの」

「えっ！Aちゃんってそうなの？！」

そうだろ。俺に彼女いるか聞いてくるし冷たくしたら泣くし。好きじゃない訳がない。

「玉、すげぇ自信だな」

宮田が笑う。

「なのに藤ヶ谷が我が物顔で連れてくから意味わからん。」

「玉のでもないだろ〜」

「もうほぼ俺のだし。」

舞原に邪魔されなければ、あのままチューして付き合ってたわ。


橘達と別れて宮田と帰る。

「Aちゃん、大丈夫かなぁ」って宮田。

「送ってもらったなら平気だろ」

「いや、じゃなくてさ、俺らと行きたそうだっじゃん？可哀想だったなって。」

こいつ、いい奴だよなほんと。

「…俺が電話しとくわ」

つか今日LINEするって約束したし。

後で電話してみるかな。

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