溺愛ロジック 2

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今日の授業はすべて終了。

もう今日は早く帰りたい。

「Aちゃんっ、また明日ね！」

「うん！ゆりちゃん、部活頑張ってね」

ゆりちゃんが行っちゃった後、橘さんと大林さんが来てくれた。

「Aちゃん！今日一緒にお買いもの行かない？」

今日は疲れたけど、せっかくだから行きたい！

「うんっ行く！」

「俺らも行きたい」

玉森くんが宮田くんを引っ張ってこっちに来た。

「えぇっ！玉森くんたちも？！もちろんいいよ！」

た、橘さん…。

「行くよな、宮田」

「うん、まあ俺は玉と一緒ならなんでもいいけど」

「うちらも玉森くんたちと遊んでみたかったから嬉しいっ！いこいこっ。」

先生にバレないといいけど…


下駄箱でどこ行くか話してると藤ヶ谷先生が来てしまった(汗)

「広瀬、見つかって良かった。探してたんだよ」

探してたって何でだろ？

「5限、保健室行ったのか？」

保健の先生に聞いたのかな。

「は、はい」

「また具合悪くなっちゃった？」

心配そうに目尻を下げる先生。

「いえ、大丈夫です…」

この間も保健室にお世話になったもんね、私。

「一応お母さんにも電話しといたけど、仕事中だから迎えには来れないそうだよ」

「もうすっかり元気なので大丈夫です」

「だから俺が送っていきますって言っておいたから」

「えっ？」

何で？？

みんなもびっくりしてる。それはそうだよ。おかしいもん。こんなに元気なのに。

「先生、A元気だから大丈夫っすよ。今から遊びに行こうとしてたし」って玉森くん。

「広瀬、行こう」

玉森くんを無視して私が動くのを待つ先生。

「う〜ん、そうだね、広瀬さん送ってもらったら？誘っちゃってごめんね」

「橘さん…」

「元気になったらまた行こっ？」

「…」

「A、いこ〜ぜ」

「も〜、玉森くんったら」って橘さん。

「広瀬」

先生の声が低くなった。

「…また誘ってね」

仕方なく先生のところへ歩く。

「うんっ！また明日ね！」

「…」

玉森くんがスタスタって行ってしまって、みんながあわてて追っかけてった。

「行こうか」

「…はい」

こんなんじゃ、どんどんクラスで浮いてっちゃう気がする。

先生が向かうのは、やっぱりリスニングルーム。

あぁ、また怒られるのかな。

ちゃんと謝って、先生のご機嫌をとらなくちゃ。

準備室の鍵がかけられた。

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