溺愛ロジック 2

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お風呂からあがってお部屋でストレッチしてると着信。

げっ。藤ヶ谷先生…

「…」

無言で電話に出た。

「もしもし、A？」

「…媚びてる広瀬です。」

間があった後、大笑いしてる先生。

ひどい。

「なんだよ、拗ねてんの？」

「傷つきました…」

「ごめんな。でも俺いつものAのがいいから。なんなら一生メイクしないで。それ以上可愛くなられると心配で眠れない。」

は、恥ずかしい…

「もうしませんから大丈夫です」

「良かった」

先生の前では、ですよ〜だ。

「A」

声、甘いなぁ。なんかそわそわ。

「はい…」

「好きだよ。」

ゆりちゃんのことを思うと胸が痛む。

「先生…私、先生のこと好きじゃないです…」

言った！ついに言ったよ私！

「…そんなこと言うのは許さないよ」

声低くなった。怖い…でも電話なら言える気がする。

「他に先生のこと好きな子がたくさんいます。だから…」

「じゃあ俺のこと好きな奴がいなくなればいいね」

「え？」

「もともと他の奴には優しくしてないけど、もう絶対俺のこと好きなんて思わないようにしてあげるよ」

こ、怖い。

ゆりちゃんの泣き顔が浮かぶ。

「せ、先生、ごめんなさい…やめて下さい…」

「どうして？他の奴がいなくなればAは気兼ねなく俺と付き合えるでしょ」

「私、先生とは付き合えないです…」

心臓がバクバクする。

「何で？」

「だって教師と生徒だし…」

「俺はAのこと生徒だなんて思ってないよ」

話が噛み合わない。

「A、あんまり怒らせないで。俺これでも我慢してるつもりだから。ほんとはAのこと滅茶苦茶に抱きたいのに。」

背筋が凍る。

「ごめんなさい…」

「ごめんなさい、じゃなくて、何て言うの？」

涙が出てくる。

「…っ、わかりません…ごめんなさいっ…」

「私も好き、でしょ？」

「…私も、好き…です…」

「それでいいよ。素直なAのが可愛いよ。変な嫉妬しなくていいから」

嫉妬じゃないのに。

「じゃあまた明日学校でな。おやすみ」

「…おやすみなさい」

やっぱり逆らうのはやめよう。

携帯を持つ手が震えていた。

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