溺愛ロジック 2

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お昼休み。

そわそわ、そわそわ。

「んふふ、Aちゃん、楽しみなんだねっ」

「楽しみと恐怖が同居してる気分…」

「ふふっ♪頑張ってねっ」

お昼を食べ終わって体育館へ向かう。

あれ？先生いないなぁ。

「広瀬っ」

2階の見学席から笑って手を振ってる北山先生。

うぅ、やっぱり好きだ…

キュンキュンする気持ちを落ち着かせつつ、2階へ向かった。

先生についていって、下からは見えないはじっこのほうへ。

こ、この間キスされた場所…先生覚えてないけど(泣)

向かい合うように座る。先生はあぐら。私は安定の正座です。

恐る恐る先生を見るとニコッと可愛く笑う先生。

なになにっ？！ヤバイ、キュンキュンが止まらないっ！！

「広瀬」

声がめちゃめちゃ優しい先生。

「は、はい…」

「昨日、悪かったな」

その話は気まずい…

「いえ、すみません…」

「俺さ、広瀬のこと、しっかり見てくから。」

えっ、それって私のこと、恋愛対象として見てくれるってこと？

「なんかあったらいつでも話聞くし」

「はい…」

「とりあえず遠慮しないで何でも言えよ。出来る限りの努力はするつもりだからさ。」

先生っ…

先生の周りがすごくキラキラ輝いて見える私。

「じ、じゃあお昼休みにいつも会いたいです…」

「えっ？」

欲張りすぎ？

考え込む先生。

「…わかった。でも毎日は無理だわ。」

「毎日じゃなくてもいいです。」

やったぁ！嬉しい。でも何で急に態度が変わったんだろう？

「あと何か困ってることとかある？」

「困ってること…」

「こうしてほしい、とか…」

ちょっとワガママ言ってもいいのかな。

「あの、ぎゅってしてほしいです…」

「はぁ？！」

えっ、ダメ？欲張りすぎた？

「でも先生遠慮すんなってさっき言いました…」

「遠慮しなさすぎだろうが」

何よ、けち。

じゃあ…

「あ、頭をいい子いい子とか…」

絶句してる先生。

どこまでならいいの？

「お前調子に乗んなよ」

むか。

立ち上がる私。

「…もういいです。失礼します」

「ちょっ、待て待て！」

手首を掴まれてまた座らされる。

すっっごい先生難しい顔してる。

えへ、なんか嬉しい。私のこと頑張って考えてくれてるのかな。

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