溺愛ロジック 2

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教室に戻ると一斉に注目を浴びる。

「玉、大丈夫だった？」

宮田くん達が来てくれた。

机に頬杖をついてるゆりちゃんのほうを見ると目があった気がしたけど逸らされた。

…あれ？なんか胸がざわざわする。

「全っ然大丈夫。つか北山絶対ドーテーだわ」

ゲラゲラ笑う男子達。

「保健室でなんかやらねぇだろ、普通。」

「まあな〜」

またみんな悪のりしてる。

「玉、そういやあのゲームさ…」

宮田くんが話を変えてくれた。

男子だけで盛り上がりだしたから席に戻ろうとすると橘さんに声をかけられた。

「そういえば昨日藤ヶ谷先生に帰り送ってもらったの？」

「あ、ううん、昨日は…」

「ちょっとそれどういうこと」

他の女子が話に入ってきた。

「なんで先生が送るの？」

「体調が心配だって先生が。ね？広瀬さん」

橘さんがかわりに答える。

「はぁ？だって玉森くんといちゃついてたんでしょ？」

「先生に送ってもらうとかありえないんだけど。」

女子に囲まれてしまう私。

ゆりちゃんが話に入ってきた。

「だってAちゃんこの間も体育の時に具合悪くなったでしょ？その時も送ってもらったもんね♪」

「マジで？！先生にそんなことさせたの？！」

「うちらと玉森くんと宮田くんと遊ぶ約束したのに先生選んだもんね」って大林さん。

「あんた玉森の彼女なんでしょ？つかさ、調子のりすぎじゃない？」

「彼女じゃないよねっ、Aちゃん♪だからいいんだよ、先生選んでも。」

「ゆ、ゆりちゃん…」

「彼女じゃないのに保健室でいちゃついてたの？！」

あぁ、もうダメだ。

「授業はじめるぞ〜」

数学の先生が入ってきてそこで話は終わった。

…私も終わったよね、もう(泣)

ゆりちゃんが耳打ちする。

「Aちゃん、私は味方だから安心してねっ」

ゆりちゃん…ありがとう。

頷く私。

ゆりちゃんがいてくれて良かった。

冷たい視線の中で、ゆりちゃんの笑顔だけが救いだった。

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