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優しく頭を撫でる感触に目が覚めると、微笑む愛しい人。

「藤ヶ谷さんっ…」

飛び起きると、「メリークリスマス」って言って白い歯を見せて笑ってから、「あ、イブをつけなきゃね」なんておどける藤ヶ谷さん。

「来てくれたんですか…?」

「もちろん。はい、約束のホールケーキ」

藤ヶ谷さんはそれはそれは大きなホールケーキを私に見せてくれた。

「おっきい…」

「でしょ。ケーキ屋さんに特注サイズで作ってもらったから」

得意気な顔の藤ヶ谷さんが可愛い。

「これを作ってもらってたから約束の時間に来れなかったの?」

「…そうだよ」

そんな馬鹿なって思ったけど、今こうして来てくれてるから、もうどうでもいい。

聞きたいことはたくさんあるけど、とにかく少しでもくっついていたくて、藤ヶ谷さんにしがみついた。

「藤ヶ谷さんっ…会いたかった」

「俺もだよ」

「…私が一番、大事?」

「うん。Aちゃんが世界で一番、大事」

涙が零れた。

私も、って言おうとしたけど言えなかった。

藤ヶ谷さんの唇が私の唇を封じ込めたから。

苦しい。

どこか責め立てるようなキスに息苦しくなり、目を開けると、目の前にはみっくんがいた。

「んんっ…?!」

今のは夢で、キスしていたのはみっくんだったことに気づく。

唇を離すと、私を見下ろすみっくんは薄く笑った。

「起きた?」

「あ…おかえりなさい」

起き上がろうとしたけど、肩を押されてまたベットに戻された。

「A、何の夢見てた?」

虚ろな瞳で尋ねるみっくんに息を飲んだ。

「…見てないよ、夢なんて」

無理矢理に微笑むと「そっか、」って掠れた声で言うと、目を伏せるみっくん。

「…もし世界が終わるってなったらさ」

「へ?…ふふ」

みっくんの突拍子もない話に思わず笑ってしまった。

「…マジな話」

みっくんにしては珍しく、酷く穏やかな声。

「世界が終わるその瞬間にさ、Aは誰と一緒にいたい?」

「もちろん、みっくんだよ」

私の唇が勝手に動いてそう答えた。

嘘をつくのに慣れてしまっている自分。

みっくんは力なく笑う。

「A…しよ?」

熱の籠った声で、私の耳元でみっくんが囁いた。

「うん…」

みっくんは少し安心したような顔をした。

今日は激しく抱いて欲しかったのに、みっくんはまるで壊れものを扱うように、優しく抱いてくれたから、余計に悲しくなった。

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- 完全に流産で入院はありえません流産したら腹痛もなくなります (8月16日 12時) (レス) @page48 id: 0a0105a918 (このIDを非表示/違反報告)
ayachoko(プロフ) - りなさん» りなさん!( ;∀;)大好きとか、もう嬉しくて踊っちゃいそうです♪( ̄▽ ̄)♪ 超長編?!(笑)(笑)そのうち誰も見てくれなくなりそうですね(;´∀`)ありがとうございます(*^^*) (2017年10月11日 16時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
ayachoko(プロフ) - じゅりさん» じゅりさんっ(*≧∀≦*)嬉しいです!ありがとうございます(*^^*)はしょるの、これからはやめます(笑)気にしすぎだったんですね、私( ̄▽ ̄;)ありがとうございます(*´ー`*) (2017年10月11日 16時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - ayachokoさん» いえいえ(^.^)5以降も見たいです!インモラル大好きすぎて( ;∀;)超長編でお願いいたします笑 (2017年10月11日 15時) (レス) id: 7acbea5606 (このIDを非表示/違反報告)
じゅり(プロフ) - わわ、そーだったんですね はしおらなくて良かったです笑 ぜひ書いてください笑 (2017年10月11日 0時) (レス) id: af61e84eed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ayachoko | 作成日時:2017年9月24日 21時

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