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「どうしてよ、まだ時間あるでしょ？」
皐月さんは立ち上がりみっくんの前へ来た。
「ねぇ〜北山さん」
お酒のせいか潤んだ瞳でみっくんを見つめる皐月さん。
…帰れないだろうなと思ったのに。
「すみません、こいつ今日仕事で疲れてるみたいなんで連れて帰ります」
みっくんが断ってくれた。
皐月さんは驚いた顔をしたけどすぐに微笑んで、「残念だわ。じゃあまたね」と言った。
みっくんと手を繋いで階段を降りた。酔いが回ってきたのか足元が少しふらつく。
「大丈夫かよ」
「うん。あ、みっくんごめん、おトイレ行きたくなっちゃった」
「飲みすぎ」
「ごめんね」
「いや、いいけど。…あっちじゃねぇの？」
「うん、行ってくるね」
「じゃあタクシー呼んでくるわ」
みっくんと別れてトイレを探した。
お店の奥にあったから、人混みをかきわけてトイレの中へ。
トイレなのにメイク直しに使えるものやナプキン、更には香水まで置いてあって驚く。
…私の知らない世界ってまだまだたくさんあるんだろうなぁ。
トイレを済ませて外に出るとさっきと照明が変わってて薄暗く、出口がよく見えない。
「ちょっと通して下さい…」
暗い照明のせいか、キスをしたり抱き合ったりと妖しい雰囲気の男女が多く、気まずくて通りにくい。
「Aちゃん」
呼ばれて振り向くと、藤ヶ谷さんがいた。
良かった、聞いてみよう。
「藤ヶ谷さん、出口ってどこですか？」
聞いてるのに答えてくれない藤ヶ谷さん。
無言で私を見下ろしている。
怒ってるの？でもなんで…。
まさか皐月さんの誘いに乗らなかったから？
「…もういいです」
馬鹿じゃないの。あんな人に付き合ってるほど主婦は暇じゃないし。
隣をすり抜けようとすると藤ヶ谷さんに抱きしめられた。
驚く間もなく唇が重なり、藤ヶ谷さんの舌が入り込んでくる。
くらくらした。
舌の動きに翻弄されている内に身体に力が入らなくなり、崩れ落ちる私と共に藤ヶ谷さんもしゃがみこんだ。
またキスを再開しようと唇を近づけてくる藤ヶ谷さんから顔をそらすけど、そんなのは許さないとばかりに無理矢理向かされて噛みつくようなキスをされた。
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ayachoko(プロフ) - ゆいゆいさん» ゆいゆいさん(*^^*)お忙しいのに貴重なお時間で読んでくださり感謝の気持ちでいっぱいです(T-T)更新のペースが早くて大変だと思いますのでゆっくり読んでいただければと思います(。>д<)ビジネスホテル、アレがないですもんね(笑)でもいかにも不倫っぽい場所かも(^^; (2017年9月27日 7時) (
レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいゆい(プロフ) - 太輔くんの主ちゃんは俺のだよっていうセリフにキュンキュンしました！！でも、一線越えたのがビジネスホテルで色々心配ですね笑 最近忙しくてお話しに追い付けていなかったりしますが、これを読むのが本当に楽しみになってます(^.^) (2017年9月27日 1時) (レス) id: 1462413259 (このIDを非表示/違反報告)
ayachoko(プロフ) - sioriさん» sioriさ〜ん(*≧∀≦*)お忙しい中来て下さりありがとうございます！(*^^*)みっくんと穏やかに暮らしていけませんでした。欲に負けました、私←なりきり(笑) みっくんがいるのに贅沢すぎですよね(^^; (2017年9月24日 21時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
ayachoko(プロフ) - 紀輔さん» 紀輔さ〜ん(*≧∀≦*)んふふ、私BLは藤北だけは読んでるのです…( 〃▽〃)紀輔さんの文、すごく読みやすくて羨ましいです(T-T)北藤のプレゼントのお話、にやけました〜( 〃▽〃)攻めのみっくん、最高でした( 〃▽〃) (2017年9月24日 21時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
ayachoko(プロフ) - ピンクマカロンさん» そして、『あの夜君に抱かれたら』の藤ヶ谷さんですが、なんであんなに甘くてえろい藤ヶ谷さんが書けるんですかっ！もうドストライクでニヤニヤしちゃいました( 〃▽〃)更新、楽しみにしています！コメント見ると他の方も待ってるみたいですしねっ(*≧∀≦*)←圧力(笑) (2017年9月24日 21時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayachoko
| 作成日時：2017年9月12日 20時
