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まさかの鉢合わせに焦ったけど、今は仕事中だからと言い訳をして、玉森くんを連れて3人から離れバックヤードへ。

「…どういう組み合わせなの?」

「皐月さん、藤ヶ谷さんの奥さんなんだよ」

「はぁっ?!」

「…だから皐月さん、玉森くんのことバイトくんなんて言ったんだと思う」

「…ふ〜ん。で、もう一人の人は?」

「あれは…私の旦那」

「皐月さんと知り合いっぽかったけど」

「うちの旦那、藤ヶ谷さんと同級生…」

「マジで?!世間狭すぎだし」

ほんとだよね。

「でもなんか、ある意味運命的だと思わない?」

なんてね、って笑ったけど玉森くんは黙っている。

「どうしたの?」

「…藤ヶ谷さんてさ、独身だと思った」

「まぁ、若々しいしね」

「そういう意味じゃない」

じゃあどういう意味なの?

「こら!何サボってんの!」

今井さんに見つかって怒られてしまう。

「すみませんっ!」

慌てて店内へ戻った。



「お先に失礼します」

仕事が終わり、みんなに挨拶をして帰る。

みっくん、どこかな。

従業員出口を出てキョロキョロしてもいない。

表から店内へ戻り、ウロウロしてると藤ヶ谷さんがいた。

「Aちゃん、お疲れ様」

にっこり笑う藤ヶ谷さんに疲れが一気に吹き飛んだ。

「今日、小野さんいるの?」

ムカッ。何で?

「さぁ〜、わかりませ〜ん」

「…おバカな子みたいな話し方、やめたほうがいいよ」

「おバカな子なんでこれでいいですよっ」

私が言うと、呆れた顔をしてみてくる藤ヶ谷さん。

んんん、この顔、ほんと好き。

「藤ヶ谷さんが私服だ〜っ!」

小野さんが藤ヶ谷さんに気づいてこちらへ来てしまった。

楽しく談笑し始めるから、つまんなくなって離れようとしたら皐月さんが来た。

後ろにはみっくんがいて、二人で何してたのか気になる。

「はじめまして。藤ヶ谷皐月です」

小野さんににっこりと挨拶をする皐月さんは、藤ヶ谷さんに腕を絡めた。

「あ、こんにちは…」

小野さんは皐月さんに圧倒されている。

皐月さん、やな感じ。

小野さんはいい子だから困っている。

「太輔ったら、こんな若い子からかっちゃダメよ。勘違いされたら困っちゃうでしょ?」

「からかってないよ、話してただけだから」

「あなたにその気はなくても、ねぇ?」

「…」

小野さんと自分が重なって、悲しくなった。

「…勘違いですよ」

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ayachoko(プロフ) - ゆいゆいさん» ゆいゆいさん(*^^*)お忙しいのに貴重なお時間で読んでくださり感謝の気持ちでいっぱいです(T-T)更新のペースが早くて大変だと思いますのでゆっくり読んでいただければと思います(。>д<)ビジネスホテル、アレがないですもんね(笑)でもいかにも不倫っぽい場所かも(^^; (2017年9月27日 7時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいゆい(プロフ) - 太輔くんの主ちゃんは俺のだよっていうセリフにキュンキュンしました!!でも、一線越えたのがビジネスホテルで色々心配ですね笑 最近忙しくてお話しに追い付けていなかったりしますが、これを読むのが本当に楽しみになってます(^.^) (2017年9月27日 1時) (レス) id: 1462413259 (このIDを非表示/違反報告)
ayachoko(プロフ) - sioriさん» sioriさ〜ん(*≧∀≦*)お忙しい中来て下さりありがとうございます!(*^^*)みっくんと穏やかに暮らしていけませんでした。欲に負けました、私←なりきり(笑) みっくんがいるのに贅沢すぎですよね(^^; (2017年9月24日 21時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
ayachoko(プロフ) - 紀輔さん» 紀輔さ〜ん(*≧∀≦*)んふふ、私BLは藤北だけは読んでるのです…( 〃▽〃)紀輔さんの文、すごく読みやすくて羨ましいです(T-T)北藤のプレゼントのお話、にやけました〜( 〃▽〃)攻めのみっくん、最高でした( 〃▽〃) (2017年9月24日 21時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
ayachoko(プロフ) - ピンクマカロンさん» そして、『あの夜君に抱かれたら』の藤ヶ谷さんですが、なんであんなに甘くてえろい藤ヶ谷さんが書けるんですかっ!もうドストライクでニヤニヤしちゃいました( 〃▽〃)更新、楽しみにしています!コメント見ると他の方も待ってるみたいですしねっ(*≧∀≦*)←圧力(笑) (2017年9月24日 21時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ayachoko | 作成日時:2017年9月12日 20時

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