ヤンデレ幼馴染×玉森裕太 ページ6
結局、裕太くんとは離れられないままで、学校でも放課後でもずっと私達は一緒だった。
相変わらずキラキラしたグループには不釣り合いな私は、今日もただただ愛想笑い。
抜け出す勇気なんか、結局なかった。
だってここから出ても、他に仲良くできる子なんていない。
それならもうこのままでいい。
放課後。
今までは裕太くんのお部屋でいつも一緒にゲームをしていたのに、あの日以来、その時間は毎日のように抱かれる日々。
たまにはゲームしたい。
そう伝えても、
「終わったらゲームやってていいよ」
って言われる。
行為が終わったあとなんて、ぐったりしてしまってとてもゲームをやる気力なんかないのに。
というか、終わった後はダルい身体にムチをうってでも帰るようにしてる。
そうでないと、2回目が始まってしまうから。
「んふふ」
横たわる私を抱きしめていた裕太くんが突然笑いだした。
「…なに?」
「んー?幸せだなぁって思っただけ」
愛してくれているのは分かる。
今までずっと私をそばに置いていたのも、気にかけてくれたのも、裕太くんは私のことがとても大事だったから。
…ここまでこんな自分を愛してくれる人がこの先現れるだろうか。
そう思うと、私にはこの腕の中にしか居場所はないんじゃないかと思った。
「裕太くんと、ずっと一緒にいたい…」
裕太くんは驚いたように目を見開いたあと、ものすごく嬉しそうに笑った。
「うん。ずっと一緒にいような」
この場所を自分で選んだと思えば、受け入れさえすれば、それはそれでこんな重たすぎる愛でも幸せになれる。
そう、自身に思い込ませた。
傍にいてくれるなら、一生愛してあげるよ
離れるなら、その時は───────
END
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作者名:ayachoko | 作成日時:2023年5月9日 21時