真緒はショックを受ける ページ34
天祥院「ん?たい焼きは頭からだよね?まさかしっぽからなんていやらしい食べ方しないよね?」
蓮巳「しっぽからに決まっているだろう。たい焼きを食べたことがあまりないくせに偉そうに物事を語るな」
…クソどうでもいい。
姫宮はそもそもたい焼きを食べたことがないからどうすればいいかわからないみたいだし、
伏見関しては、我関せず。という感じだ。
天祥院・蓮巳「真緒/衣更はどう思う?」
俺に聞くなよ!
真緒「えー…と。俺、教室でやってきます!」
桃李「サル…衣更先輩逃げた!」
てなわけで教室で仕事をしていた。
大抵のやつはレッスンしてるか、下校だから人が全然いない。
これなら集中できる。
そう思ってまた取り掛かろうとしたときだ。
「やあ、真緒!羽宮さんがきてあげたよ☆」
真緒「うるさい」
Aが来たから即座につっこんだ。
なんでこいつ、来てるんだ?
さっきの生徒会長と副会長の話をすると面白そうに笑うA。
好きだなぁ。
なんで俺、こんな変人好きになっちまったんだろ。
ちょっとアタックしてみよっかな。
そんなことを思って好きな人は誰か聞いてみた。
そういうのは興味ないというAをみて、安心したような、がっかりしたような気持ちだった。
「真緒は?いるの?」
そう聞かれて、俺はAとの思い出を振り返りながら言った。
真緒「いるよ」
少しでも伝わるといいな、なんて期待を抱いて
。
Aならもっと追求して来るかと思ったけど、手短に話を終わらせて、用事があるからと出て行ってしまった。
俺の好きな人なんて、毛ほども興味ねーのかな。
軽く落ち込みながら仕事を片付けた。
帰ろっかな、なんて思って演劇部室を通ったときだった。
ホッケー「…俺にすれば泣かせないのに」
…北斗?
演劇部室を覗くとそこには、泣いているAを抱きしめている北斗がいた。
…え。
俺にすれば泣かせない?
どういう意味だ。
なんで、Aが泣いてる?
北斗がなんでAを抱きしめている?
疑問と苛立ちで俺の頭は満たされた。
すると、北斗と目があった。
北斗は俺に見せつけるように、大切そうに、Aを抱きしめた。
体の底からふつふつと黒い感情が湧いて来た。
こいつも、Aが好きなのか。
俺は2人から目を離すとまた歩いた。
止めたいけれど、俺に止める権利はないから。
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カヱデ - すごく面白かったです! 毎回毎回夢主ちゃんが面白すぎてwww あと、告白のシーンめっちゃキュンキュンしてこっちまで照れちゃいました。w 本当に作者様最高です!!!!! (2020年3月30日 1時) (レス) id: 0bc2d23af6 (このIDを非表示/違反報告)
*かるぴす*(プロフ) - イチゴプリンさん» ご指摘ありがとうございます!誤字脱字が多いですが、付き合ってやって下さい! (2017年9月14日 21時) (レス) id: 767371c296 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴプリン - 宗君って一人称『僕』じゃないですか?お話はすっごく面白いです! (2017年9月14日 20時) (レス) id: 645f74247e (このIDを非表示/違反報告)
シナモンロール様(プロフ) - 永遠のトリスタPさん» ありがとうございます!恋愛系はあまり得意ではないのですが…楽しんでいただけたなら何よりです! (2017年3月3日 19時) (レス) id: 767371c296 (このIDを非表示/違反報告)
永遠のトリスタP - ふぁぁぁぁ()恋愛編はきゅんきゅんしました!深夜に読んだらテンションがやばいことになりそうでっせwこれからも楽しみに待ってます! (2017年3月3日 18時) (レス) id: ca1dd6b6bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*かるぴす* | 作成日時:2017年1月18日 20時